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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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名前シリーズ 月森君編です。
実は月×日初SSなのでうまくいくか不安ですが頑張りますね(^^♪

いつか・・・。</span>

 

私と月森君が付き合いだしてもう三年の月日が経とうとしていた。
今は私も音大に通いながらヴァイオリンを続けている。

遠距離ということもあって月森君とは付き合い始めてから
数回しか会えてはいない。

私からは会いに行くのは経済的にも時間的にも無理なので
彼が日本に帰ってくるときにしか会うことはかなわない。

でも、それでも何とか順調な交際を続けている。

会いたくはないのか?と聞かれれば勿論会いたいに決まっている。
でも、私はううん。私達は気持ちが通じ合っていると信じている。

それに、あの不器用な彼が時間が空けば連絡をしてくれる。
簡単なメールだけど。
それだけで嬉しくて心が暖かくなる惚れた弱みなのかもしれない。

「名前か&#12316;。」
真っ赤な夕日を見ながら小さな溜息と共にそう呟く。

実は香穂子は今日久しぶりに高校時代の友人の天羽と会った。
その時にたまたま持っていた雑誌から話が月森の話に移り
香穂子が未だに月森の事を月森君と呼んでいることにかなり驚かれたのである。

『なんで名前で呼ばないの?』
そういわれた言葉が頭から離れなかった。

今まで考えたこともなかった自分が月森のことを名前で呼ぶことなんて。

そう言われれば付き合い出すと香穂子の周りの友人などは
自分の彼氏のことを名前で呼んでいることが多い。

月森君に何も言われないの?と天羽に聞かれたがそんなこと聞かれたことも
言われたこともない。

でも、自分の事はもう随分前から香穂子と呼んでくれている。
月森からそう呼んでもいいだろうか?と聞かれた時はとても嬉しかった。
もしや月森も自分からそう呼ばれるのを待っているのではないか。

正直分からない。
思っているのかもしれないし思っていないのかもしれない。

「れ、れ、蓮・・・君・・・。」
自宅前で
辛うじて聞き取れる位の小さな声名前を呼んでみる。
そして呼んだだけで鼓動が早まり耳まで真っ赤になってしまっている。
そしてそんな時に限って急にカバンの中の携帯が鳴り出した。

「♪&#12316;♪&#12316;」
それも愛の挨拶。
急いで携帯を握り締めて家に入ると自分の部屋に入り通話ボタンを押した。

「も、も、もしもし・・・。」
あまりのタイミングの良さに上擦った声になってしまっている。

「もしもし、月森だが・・・。香穂子?」
受話器の向こうからは香穂子の様子がいつもとは違うことに気がついた
月森が心配そうに香穂子を呼んでいる。

「う、うん。」

「何かあったのだろうか?今、無理ならまた後にするのだが・・。」

「ううん。なんでもないの・・・。いや何でもというかその
れ、月森君の事を考えていたからそのタイミングが良すぎて
ビックリしただけなの。
だから、その大丈夫だから。」

「ならいいのだが。それより俺の事を考えていたとは何かあったのか?」
月森の心配そうな声に香穂子は慌てて

「えっ?何もないんだけど・・・。」

「香穂子?」
そう優しく名前を呼ばれると香穂子の心臓は未だに『ドクン』と跳ねる。


香穂子は思い切って天羽に言われたことを月森に尋ねてみた。

「あの、やっぱり月森君も名前で呼んで欲しいのかな?」

「はっ?」
突然の質問に月森は分けが分からない様子だ。

「あのね実は今日奈美と久しぶりにあったんだけどその時に私がまだ月森君のことを
月森君と呼んでいることに凄い驚かれて。
なんで名前で呼ばないの?って聞かれちゃって・・・。」
言い出したのは自分のなのだが段々自分が下らないことを
言っている気がしてきて、次第に声が小さくなっていく。

「・・・。」

「ごめんね。なんか凄い変なこと聞いちゃって・・・。」
慌てている香穂子を宥めるように

「香穂子。君はそのどうしたいんだ?」

「えっ?」
てっきり機嫌を損ねてしまったのかと思っていた月森からそう言われて
香穂子はすぐには答えられないでいた。

「俺は君のことを香穂子と呼びたかったからそう呼んでいる。
だから、君はどうしたいのか。聞きたい。
俺としては、どう呼んでもらっても構わないのだが。」

「私は・・・。その、呼べるなら呼びたいんだけど。」
モジモジしてはっきりとは言わない香穂子の言葉を黙って聞いている月森。

「さっき少しだけ呼んでみたの。
でも、一人でよんであんなにドキドキするのに本人を前に呼んだら私恥ずかしくて
死んじゃうかも。」

「香穂子・・。死なれては困るな。」
そう言うとクスリと笑う声が月森から聞こえてくる。

「笑い事じゃなくて本当のことなんだからね。それに呼んだ直後月森君から
電話が掛かってくるしもう心臓が飛び出そうなくらい吃驚したんだから。」

「さっきのあれはそういうことだったのか。」

「う、うん・・・。」

「そうか。俺は君にどう呼ばれようと構わない。
名前であろうと今まで通りであろうと。君が俺を呼んでくれることに
なにも変わりはしないのだから。」

「ありがとう。ごめんね、私ね。
月森君に名前で呼んでもらえたとき凄く嬉しかったの。
奈美に言われたことがキッカケだけどそう思ったら月森君も私に名前で
呼ばれたら嬉しいかなって思って・・・。」

「香穂子・・・。
ありがとう。そう思っていてくれたんだな。
では、君が呼べるようになったときに俺の名前を呼んで欲しい。」

「うん。そうするね。」

「ああ。それに、今無理して呼ばなくてもそのうち呼ばなくてはいけない日が
来るのだからな。」

「えっ?」
月森の言葉に固まる香穂子。

「俺は君以外考えられないから。」

「つ、つ、月森君サラっと凄いこと言わなかった///。」
香穂子の顔がミルミル赤くなっていく

「そうか?俺は思ったこと言ったまでだが。もしかして、迷惑・・だったか?」

「ち、違うよ。そんなこと思ってないけど・・・。月森君ズルイよ。」

「ズルイ?なぜだ?そんなことを言ったら君の方が余程ズルイと思うのだが。」

「えっ?どうして?」

「こんなに離れているのにこうして君の声を聞いて話をするだけで、俺の心を
掴んで離さない。君に会いたいと、そう思わせられてしまうのだから。」

「///。」

「香穂子?」
受話器を持ちながら夕日よりも更に真っ赤になってしまっていた。

「やっぱり月森君ってズルイ。
でも、そんなところも大好き///。
私も・・会いたい・・・。」

小さい声ではあるが月森の耳にしっかりと届いた。

「っ///。どうして君は・・・。いや君だからなのだろうな。」
そう言って月森は優しく笑った。

「年始には帰るから。」

「えっ?!本当?本当に?」
月森の言葉に驚きながらも喜びを隠せずに何度も確認してしまう。

「ああ。約束する。」
月森の声もなんだか嬉しそうに聞こえる。

「うん。嬉しい。楽しみにしてる!!」
嬉しすぎて声にまでストレートに感情が出てしまっている。

「ああ。俺も君に会えるのを楽しみにしている。」
そして同じように思っていてくれる月森にさらに嬉しくなる。

「もしかして、それを伝える為に電話してくれたの?」

「ああ。俺の口から知らせたくて。」

「ありがとう。」
嬉しすぎて受話器を握る手に力が入る。

「いや。それじゃあ、午後の講義があるから。」

「うん。頑張ってね。」

「ああ。君もゆっくり休むといい。」

「うん。ありがとう。」

「ああ、じゃあ。」

「うん。じゃあね。」
と、香穂子は電話を切った。

突然のうれしい知らせに香穂子の心は暖かくなる。

そして電話を握ったまま
自分の部屋から見える太陽がスッカリ沈んでしまって星が輝いている空を眺め


いつかそう呼べますようにと

愛おしそうに

「蓮君」

そう呟いたのは空に輝いていた星たちだけの秘密。

 

 

 


                    おしまい

 

 

あとがき

電話での会話なのでどうしても会話のみの文章に
なってしまいます。
文才が無いためにもう少し上手に書きたいのですがこれが
今の私の限界です(´;ω;`)

少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。
月森君ってこんなキャラだったっけ?
と思いながら書いていました。
大丈夫でしょうか?
甘い言葉を囁いて欲しくて・・・。
キャラ崩壊していないことを祈ります。

 

                 だっち 2011・10・10


                          

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