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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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感動の(?)最終回です。

隣  6


 


いつからそこに居たのか振り返ったとたんあそびは固まる。
驚きすぎて声がでない。

そんなあそびに将臣は近づいてくる。
あそびの直ぐ側まで来て将臣は歩を止める。

「あっ、どうして・・・。」
辛うじて出た言葉に将臣が険しい顔をしながら『ホールの奴らが
お前がストーカーのところに掛け出していったって大騒ぎしてるんだぜ。』
と、険しい顔はしているが呆れとも取れるような言い方で説明してくれる。

「えっ。」

「あれ?俺ってそういう扱いになっちゃってるんだ。
でも、まあそういうふうに見られてもおかしくはないかな。」
と、二人を見て笑う。

「おい、こいつ誰だ?いや待てよ。こいつたしか前に『平家』で飯食ったときに
お前と居た奴じゃないか?」

「あっ。ホントだ。お前に殴られたときに現れた人だね。
へ〜。あそびこいつなんだろ?」
相変わらず険しい顔の将臣に対して冷静な様子の暁
見た目には何を考えているかサッパリ分からない。
両極端の二人にあそびは内心ヒヤヒヤであった。

「こいつってあんたより歳上なんだからそんな言葉遣いやめてよ。」
傍に居る将臣をチラッと見た後暁を睨みながらあそびは言った。

「へ〜。イケメンだね。で、どこが良かったの?」
将臣を無視するかのように暁あそびだけを見て話しかける。

「なんで、そんな事あんたに言わなきゃいけないの!
だいたい会うだけが約束だったんじゃないの?」

「会うだけなんて言ってないよ。会わせてよって言っただけで、
会うだけなんて言ってないと思うけど?」

そう言われて考えてみれば会うだけなんて言っていないことに気がついた。

「もう、いい加減いして欲しいんだけど!
一体何なのよ!何でそこまで嫌がらせするの?私があんたに何をしたのよ!」
ヒステリック気味にそう叫ぶ。

「嫌がらせか・・・。」
そう呟くと暁の表情が一瞬曇る。

「付き合ってるって言ってたみたいだけど本当なの?」
将臣の方を見ながらあそびに尋ねる。

「本、「本当だぜ。」」
あそびが返事をしようとしたとき今まで黙っていた
将臣が暁に向かって返事をした。

「お前いい加減しろよな。黙って聞いてりゃ好き放題いいやがって
俺はお前がコイツとどんな関係なんかは知らねぇけど
話聞いてりゃ昔の男なんだろ?お前。情けないと思わないのか?
ハッキリ言ってコイツ嫌がってるじゃねえか。
しつこいにも程があるぞ。」
そう言って将臣は暁鋭い目付きで睨みつけた。

「あんたに何がわかるんだよ。
何にも知らないくせに首を突っ込んでくるなよ!」
今まで冷静だった暁の口調が鋭くなる。

「ああ。俺は何も知らないぜ。
でもなぁ、こいつは今は俺のもんだ。
いいかこれ以上こいつを苦しめたら俺はお前を許さない。」
傍に居たあそびを自分の腕の中に引き寄せると更に鋭い目付きで暁を睨む。

「っ!!」
将臣と暁の間にピリピリしたものが流れる。


でも将臣の腕の中はとても暖かく感じた。


この腕の中は安心する。
そして有川さんが私の為にこうやって暁に言ってくれている。
あの面倒くくさがりの有川さんが私の為に。
嬉しくて涙がでそうだった。

「有川さん。ありがとう」
小さな声で呟く。
その言葉に将臣はさらに腕の力を強くする。

あそびは将臣の顔を見上げて

「有川さん。腕いいですか?」
と、言って将臣の腕から抜け出す。

「暁。この人が私の好きな人。
確かに昔は貴方のことが好きだったでも、今は違う。
私はこの人が好きなの。」

そう言うとあそびは将臣の手を取る。

「今こうしていたいのはあなたじゃない。
分かって欲しい。」

「じゃあ、友達としてだけでも・・。」

「暁。あなたは私に何を求めているの?
優しい言葉?厳しい言葉?同情してほいの?」

「ちが、違う。俺は今の俺があるのはお前の御陰だから。
これからも友達としてでもいい。俺にまた昔みたいに間違った方向に行くことがあったら
言って欲しいんだ。お前だけだったんだ。俺にそこまで言ってくれたのは。」

「・・・・。
できない。出来ないよ。」

「そんな事無いよ!お前になら」
悲痛な心が聞こえそうなくらい位必死に訴える。

「そうじゃない。違うんだよ。暁。」
そう言って今にも泣きそうなあそび。

「何が、何が違うんだ!」
冷静さを失って暁は大きな声で叫ぶ。

そんな暁にあそびは必死に訴えた。

「暁。あの頃は私はあなたに強くなって前を向いて欲しかった。
それは、あなたのことが好きだったから。
でも、今は違う。私が好きな人は有川さんで貴方じゃない!
隣にいたいのも有川さんであなたなじゃない!
貴方の事を本気で考えて言う言葉でなければ意味がないんだよ?
今の私が例え同じ言葉をあなたにかけてとしてもそれはなんの意味もない。
貴方の事をちゃんと真剣に考えて思ってくれる人に言って貰わなきゃ意味がないんだよ。
そして、それはもう私じゃない。」

あそびの言葉にその場に力なくと座り込み放心状態の暁。

 

そしてそんな暁に声をかけてたのはあそびではなく二人のやりとりを
黙って聞いていた将臣だった。

「おい。いい加減目覚ませよ。男だろうがお前。
いつまでも昔の女の穴ばっか追いかけてんじゃねえよ!」
目の前まで来た将臣を黙って見上げている。

「こいつが今にも泣き出しそうなのを必死に堪えてるのがお前にはわからないのか?
好きだった奴にこんな顔させるんじゃねえよ。」

「あんた・・・。」

「それにな、いつまも過去にとらわれるなよ。
そろそろ前向いて歩いてみたらどうなんだ?
こいつよりイイ女いるかもしれないぜ?」

「・・・・。」

「まぁ、俺は他の女なんかよりこいつがいいだけどな。
でも、お前は違う。本当はもう分かってるんだろ?
そんな自分ボロボロに傷つけてどうすんだよ。
全く世話が焼ける奴ばっかだなお前の周りは。」
呆れたように将臣はあそびを見つめる。

「ほら。」
そう言って将臣は暁に手を差し出す。


一瞬どういう意味かわからなかった暁だがもう一度
「ほら」と将臣に言われるとその手を握り立ち上がった。

「あんた・・・いい奴だな。」
将臣の後ろにいたあそびに一瞬視線を向けたあと将臣を見てそう言った。

「何か褒められてる気がしねけど。ありがたく受け取っておくぜ。
そうそう忘れないうちにと、これ貰ってくれよ。」
と、言うと握っていたあそびの手を放し

「歯食いしばれよ!」
と、突然今さっき自分が手を貸して立ち上がれせた相手を殴りつけた。

殴られた勢いで再び道路に座り込んでいる状態になってしまった。
「な、何すんだよ!」

「これは、こいつが今まで散々辛い目に合った代償だ。
一発くらいいいじゃねえか。
それにこいつはもっと嫌な思いをしたはずだしな。」
と、座り込んでいる暁を見ながら爽やかに笑う。

殴られた頬を抑えて驚いた顔のまま固まっている。

「それとあと一つ、もうこいつには会いに来るな。
これでもう終わりにしようぜ。
これ以上俺もこいつのいる前でお前をどうこうしたくない。
今なら俺もこの一発で許してやる。」
今までに見たこともない鋭い目付きで暁見つめた。

 


「ああ。分かった。もう会わない。
ごめんな。あそび・・・。」
ゆっくりと立ち上がると殴られた頬を抑えながらあそびと将臣に背を向け歩きだした。

途中でふと暁立ち止まり
そして「幸せになれよ。」
振り返らずにそう一言を残し暁去っていった。
そのあとも彼は一度もこちらを振り返ることは無かった。

そう言ってくれた彼に私は何も言えなかった。
さんざん迷惑をかけられて大変な目にあったはずなのに。
文句の一つでも言ってやろうと思ったのに
かける言葉が出てこなかった。

そうして去っていく彼の背中を私達は一言も発するこくなくただみつめていた。
隣にいる有川さんの手を強く握り締めたまま。

暁の姿が見えなくなって店に入ろうとした時将臣が

「お前なぁ。なんで俺を頼らねえんだよ。」
不機嫌そうにあそびを見て呟く。

「えっ・・・。」

「ったくこれだからお前は目が離せないんだよな。」
面倒臭そうに髪を掻きむしりながらあそびを見る。

「でも、まあ今日のお前随分積極的に告白してくれたしな。
1000歩譲ってこれでチャラにしてやるか。」
そう言ってニヤニヤしながらあそびを見ている。

「えっ?」
考えたら好きだの傍にいたいだの。夢中だったとはいえ将臣がいる前で
堂々と言い放っていたのだった。

「お前がそこまで俺のことを思っていてくれているとは思わなかったぜ。」

「・・・・。」

「それに俺今日お前のために頑張ったと思わねぇか?」

「はい。それはもうなんてお礼を言っていいかわからないくらい。
本当ありがとうございました。その凄く嬉しかったです。」
と、照れたように将臣にお礼を言う

「言葉だけか?」
ニヤリと笑いながらあそびをじっと見つめる。

「えっ?」

そして目を瞑ってしまう将臣。

これってその・・・。
あれだよね。
やっぱりするところだよね。
ええい!

背伸びをし将臣の頬に軽く触れる。
そして将臣から離れようとした時グッと腰に手を回され引き寄せられて
「ここじゃないだろう。」
と、唇を塞がれた。

慌てて離れようとするもガッチリ腰に手を回されているために動けない。
そして再び抵抗しようとしたあそびだったが重なる唇の心地よさに
恥ずかしいけどとても幸せな気持ちになりいつしか
自分も将臣の背中に手を回して、抱き合うように唇を重ねていた。
満たされているというのはこういう気持ちなのだろうか。
自分はとても幸せだ。
こうして好きな人がいて、好きな人とこうすることができて。


「・・・・え・・・。」

「ほ・・・い・・・。」

「ま・・・・。」

なんだか外野が騒がしいと思い少しだけ目を開けると

「!!!」
慌てて将臣から離れようとしたが強い力で
後頭部をつかまれてしまい離れることができない。

今更だが、あそび達がいたのは店に前。
そして気がつくとあそびと将臣の周りには龍神スタッフが全員揃っていた。
そんな中堂々とキスシーンを見せつけ付き合っていることが、
付き合い始めて二日目にして龍神のスタッフ全員にバレてしまう
結果になってしまった。

「まあ、いいじゃねえか!遅かれ早かれバレることは分かってたんだしな。」
なんて呑気な有川さん。
私なんてあのあと散々望美ちゃんに冷やかされ質問されて、大変だったんだから。

でも、今すごく幸せな気分。
それは好きな人の隣に自分がいて好きな人が隣にいてくれるから。


「ほら行くぞ」
当たり前の様に将差し出される将臣の手

それだけで幸せな気持ちになれる。

「有川さん。大好きです。」
将臣の手を握りそう呟く。

「ああ。知ってる。」
そう柔らかく微笑む将臣。

いつまでもこんな風に並んで歩いていけますように。

 

 

 


                  おしまい

 


あとがき

<span style="font-size:x-large;">お、お、終わった&#12316;!!!</span>

内容はともかくまだ駄目駄目なところも多いのは分かっているし
未熟なのも分かっていますが!
でも、なんとか完結できて良かった゚(゚´Д`゚)゚
これもひとえに読みに来てくださった乙女の皆様
コメントや拍手をくれた乙女の皆様のおかげです!!
ほんとほんとありがとうございました!!
最後が何だか上手くまとまらなくて大変でしたが。
今はもう書き上げられたことにまず満足です。
その後反省ですが(^^ゞ
次回作は・・・。
まだ未定です。
番外編的なものとかも考えてはいるんですが
ほかもキャラのも一応あるにはありますが・・・。
まあ、今は終わったということで!はい!

<span style="font-size:x-large;">\(^^@)/</span>

おまけを下に載せてあります。
時間がある方はどうぞ!

 

 

              
                       

おまけ
長一日が終わり二人での帰り道

「おい。何ニヤニヤしてるんだ?」

「えっ?いやその幸せだなと思ってたんです。」

「なんだ急に?」

「いえ。何でもないです!!さっ早く飲みに行きましょう!!」

「全くそればっかだなお前。でも、傍にいろよ。」

「えっ?」

「あそび。ずっと傍にいろよ。」


「///。・・・はい。」


                    おしまい

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