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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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加×日BDSS前編

君と重ねる時間 前編</span>


「本当よかった&#12316;。これで葵君喜んでくれるかな。」
そう、自室のベットで横になりとあるチケットを顔の前に掲げてニヤニヤしているのは
音大に通い始めて二年が経とうとしている日野香穂子その人である。

「でも、本当よかった&#12316;。でも、もっと早く気が付けばよかったな。
私そう言う所抜けてるというかドジというか・・・。」
自分の不甲斐なさに呆れている。

実は香穂子が手にしているチケットは加地が以前好きだと言っていた
カルテットのコンサートのチケットだった。

加地の誕生日が近づいて何にしようかと考えている時に友人からその話がカルテット
がコンサートが加地誕生日当日に開くという話を聞きつけ、
慌ててチケットを購入しようとたが既にソールドアウト。
この一ヵ月大学中の知り合いという知り合いに訪ねまわった結果
なんと丁度コンサートに行けなくったという知り合いに巡り会うことができ
いい席ではないにしろ何とかチケットを手に入れることができたのだった。

「葵君きっとビックリするよね!あ&#12316;楽しみ!!
当日のその時まで秘密にしておこう!!」
そう言って嬉しそうにその日が来るのを心待ちにしていた。

当日

待ち合わせの場所にかなり早く着いてしまった香穂子は、
待ち合わせのお店の前で自分の姿をチェックしている。
そんな時自分が写っているガラスのショーウインドウにあるものを
見つけて慌てて店に入ると。
それを手にして

「少し予算オーバーだな・・・。
でも、今日は葵君の二十歳の誕生日だもんね!奮発奮発!」
そう言って寂しくなる財布の中身を気にしつつそれを購入した。

「これもって!って、言ったら葵君絶対びっくりするよね!」
香穂子は購入したものを見ながらこれを受け取った加地を思い浮かべて
嬉しくなった。

店から出ると加地が先程香穂子が立っていた場所に立って
香穂子がくるのを待っていた。

「葵君&#12316;!」
そう呼びかけると加地は香穂子の方を見て優し微笑みを返す。

「香穂さん。」

「ごめんね。待たせちゃったね。少し買い物しちゃってて。」

「ふふふ。香穂さんが謝る必要なんてないよ。
君を待つ時間さえ僕の至福の時間なんだからね。」

「葵君・・・。」

「香穂さん。今日はとても綺麗だ。」
加地の誕生日とコンサートに行くにあたって香穂子はいつもより
オシャレをしてきていた。

「もう、葵君・・・。葵君の方がずっと素敵なのに・・・。
えっとその、葵君二十歳のお誕生日おめでとう。」
照れながらも嬉しそうに頬を染め香穂子はそう言った。

「ありがとう。君に言われるとどうしてだろう特別な呪文を
言われたみたいに特別に聞こえるね。」
優しい微笑みで香穂子を見ながら少し照れたように自分も頬を染める。

「もう、そんなことないのに・・。」

「ふふふ。本当なのに。
それより今日はこれからどうしよっか?」

「えっ?えっとね。あ、葵君どこか行きたいところある?」
今言ってしまうか後までとっておくか迷っていしまって取り敢えず
誤魔化すように加地に聞いてみる。

「実はね。さっき父から僕の大好きなカルテットのコンサートの
チケットを貰ったんだけど。もしよければ一緒にいかないかなって
思ってるんだけど?どうかな??」
香穂子の目の前にチケットを二枚差し出すと嬉しそうな表情で
香穂子に提案してくる。

もしかして・・・。
動揺を隠すように冷静を装ってチケットを見る。

やっぱり同じコンサートだ・・・。
然も香穂子のA席よりもずっといいSS席だった。


「香穂さんもしかして予定あったりした?ごめん。無神経だったね。
僕は君と一緒なだけでそれだけで満足なんだ。
それにこのコンサートだってまたの機会でいいしね。
じゃあ行こうか!」
そう言って柔らかく笑うとチケットをポケッに仕舞おうとする。

嘘だ・・・。
そんなのは嘘だ。
香穂子はこのコンサートのチケットを手に入れるために
このカルテットについて少し調べたのだ。
日本には滅多に来ないし、来としても直ぐにチケットが売り切れてしまう
位人気のあるカルテットだ。
今回を逃したら今度はいつ聴けるかなんてわからない。

本心は聞きに行きたくて仕方がないんだろう。
だいたいにしていつもなら香穂子の行きたいところはどこと聞いて
無いと分かってから、自分の行きたいところを提案してくるのに
今日に限っては、始めにここにいかないか?と、言ってきたのがいい証拠だ。
こうやっていつも加地は香穂子を優先してくれる。
それが嬉しくもあり悲しくもあるのだ。
我慢させていないだろうか。
不安になる。

ポケッにしまおうとした加地の手を掴む。

「行こう!私も聞きたい!この後は特に予定は無かったの実は。
だから行こうよ!!ね!」
手を掴まれた加地は驚いた顔をしていたが香穂子が嬉しそうに
笑っているのを見て

「香穂さん嘘付いていない?」
不安そうに香穂子の顔を覗き込んでくる。

「ついてないよ!!それにカルテットっていうことは勿論ヴァイオリンも
聞けるし勉強にもなるし!是非聴いてみたいよ!」
加地から手を離し悟られないように無理して明るく振舞う香穂子。

「本当に?」
まだ疑いの目で見ている加地。

「行こうよ!早く!行きながらこのカルテットの魅力について
教えてよ。」
というと加地の目の前に手を差し出す。

「・・・・。
うん、分かったよ。君がそう言うなら行こうか。」
と、嬉しそうに香穂子の手を取り微笑むとコンサートホールに向かった。

コンサートホールに向いながら加地は
このカルテット魅力について熱く語ってくれた。

そうやって嬉しそうに話す加地に、香穂子もつい顔が緩む。

コンサートは評判通りというかそれ以上に素晴らしいものだった。
心地よく耳に残る旋律。
自分の未熟さを実感しながらもいつかこんな風にと思っていた香穂子だった。

コンサートが終わり凄い混雑の中加地がプログラムを買いに行くというので
自分の分も頼んで香穂子はロビーの隅の方で加地の帰りを待っていた。

それにしても凄い人・・・。
本当に人気があるんだな。
でも、あの演奏を聞けば納得できるけど。
いい音だったもんな。
なんて考えながら香穂子は何気なくコートのポケットに手を入れた。

『がさっ』
ポケットに何か入っていると取り出してみると

「あっ・・・。」
やっとの事で手に入れた同じコンサートのチケットだった。

「無駄になっちゃった・・・。」
目の前のあるチケットを見つめながらぼそっと呟く。

「ごめん。混んでたから時間かかっちゃった。」
人混みから帰ってきた加地に急に背後から話しかけられて慌ててチケットを
ポケットに突っ込む。

「あれ?どうしたの?」

「えっ?ううん。何でもない。それよりありがとう。私の分まで。」
香穂子が慌ててポケットにしまったものを気にしながら

「いや、そんなのは全然平気だよ。君をあの中に入れるほうが僕は嫌だからね。」
そう香穂子に微笑んだ。

「ありがとう。じゃ行こっか。」
そう言ってホールを後にした。

「どうしよっか。どこかで食事にでも行こうか」
そう言って隣を歩く加地に尋ねる。

「えっ?ごめん、聞いてなかった。」
香穂子の話を聞いていないなんて答える加地は初めてで香穂子は驚いた
顔をしている。
ホールを出てから加地の様子がおかしい。
いつもなら香穂子の話にイチイチ返事をして反応してくれる。
でも、今の加地にはそれがない・・・。

「葵君??どうかしたの?」

「・・・・。」
加地は急に立ち止まると

「違ったらごめんね香穂さん。」
というと香穂子のコートのポケットに手を差し入れた。

そして先程香穂子が慌ててしまったチケットを取り出した。

「あっ!それはダメ。返して!」
加地のから取り出されたチケットを取り戻そうとして
加地の手を掴もうとしたがその手は空を切った。

見ないで、見ないで。
香穂子は心の中でそう叫ぶ。
お願い・・・。

香穂子の願いも虚しく加地はチケットを見た。

   

                      つづく

 

 

あとがき
長くなって一旦切りました。
出来上がってはいます。
が、只今修正中ですのでもうしばらくお待ちください。
後編は少し積極的な加地君になっております。
キャラ崩壊になっていないことを願いつつ見直してまいります!!
では、後編をお楽しみに♪

 

                だっち2011・11・8

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