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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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ヒノエルート3です。

女の子には(?)優しく?! 3

 


翌日、湛増とあそびは店で何事もなかったように接していた
取り敢えず気持ち湛増と距離を取った、周りに気がつかれないほど自然に。

そうして、一日の仕事が終わると昨日心に決めた敦盛を誘って飲みに行くという予定を決行した。

「敦盛君。今日付き合ってくれない??」
と、お店の掃除をしながら横で同じように掃除をしている敦盛に話しかけた。

「付き合うとは、飲みに行くということだろうか?」

「うん。」

「しかし、私はあまり酒は・・・。」

「知ってるよ。でも、寂しいのだよねいつも一人って。
堪には誰かと話しながらお酒を飲みたいの。只話し相手になって欲しいの。
ダメかな??
勿論私の奢りだから。あんまり遅くならないようにするから。
ねっ?敦盛君。」
と、あそびは目をキラキラさせて敦盛の腕をグッと掴んで見つめている。

「わ、分かった。私で良ければ付き合おう。」
と、人が良いというか優しいというか
少々あそびに押され気味だったか敦盛は快く(?)了承してくれた。

あそびは掃除が終わり、カウンターに座りながら一緒に飲みに行く敦盛を待っていた。

「すまない。待たせただろうか。」
と、私服に着替え終わった敦盛がやって来た。

「ううん。全然待ってないよ!」
と、カウンターから敦盛を向くと敦盛の横に湛増が立っていた。

「えっ?」

「その、水森殿と飲みに行くと行ったら一緒に行きたいと言ったので連れてきたのだが、
不味かっただろうか。」
と、敦盛は申し訳なさそうな顔をしてあそびを伺うように見ている。

「そ、そんなことないよ。沢山の方が楽しいいね。」
と、二人に引き攣り笑顔を向けた。

「それならば良かった。」
あそびの言葉を素直に受け取った敦盛は安心たのか、ニコリと笑ってくれた。

「今日は、楽しい夜になりそうだね。あそび。」
と、湛増にも怪しいまでの妖艶な笑で微笑まれる。

楽しいね~。
もっと可愛い女の子と飲みに行ったほうが楽しいと思うけど。
と、言う言葉を飲み込んで。

「そ、そうだね・・・。はっはっはっ。楽しそうだな~。
いや~三人で飲めるなんて最高だね!!さぁ、行こう行こう!!!」


突然強引なまでなハイテンションになったあそびに
若干ヒキ気味の二人と夜の街に消えていった。

 

「だから、そういうところが嫌なんだって言ってるの。」
あそびは、正面に座っている湛増に興奮気味に話している。

どうしてこうなったかというと、遡ること一時間ほど前

龍神の近くの居酒屋に入ったあそび達は、始めは大した話題もなく静かに飲んでいた。
湛増がある話題をフルまでは。

「あそびって、男と付き合ったことあるの?」
それまで、割と仕事の話などポツラポツラしていたところに
湛増からこんな話題をフラれたあそびは、危うく口に含んでいるお酒を吹き出しそうになった。

「ヒノエ・・・。」
と、敦盛は名前を呼び突拍子もない
質問をした湛増に困惑の表情を浮かべている。

ヒノエ??ってこの間も呼ばれてたよね。
って、そうじゃなくて、

「な、何突然・・・。」

「気になったから。で、どうなの?」

突然の質問にやっと出た言葉にあっさりと答えられ、再び同じ質問をされてしまった。


・・・・。


なぜ、私が藤原君にそんなこと答えなきゃいけないの?

女の人にそんな事聞かないよね?

せめてもう少し親しくなってからとかじゃない?普通。


湛増は、あそびの答え待っているのか
テーブルに頬杖を付いて黙ってあそびを見ている。


「ノーコメント。」
不機嫌そうに湛増を見てそう答えた。

「じゃあ、付き合ったことないんだ。」
と、言って驚いたようにあそびを見た。

その湛増の表情に馬鹿にされたような気がして気がつくと
『あります!!』と、椅子から立ち上がり叫んでいた。

そんなあそびを見て、湛増と敦盛は顔を顔を見合わせ
その後湛増は吹き出して笑い、敦盛もそんな湛増を見て苦笑いをしていた。

しばらく笑っていた湛増だが、

「ごめんごめん。じゃあ、男いたことあるんだね、あそびは。」

「あるよ。悪い。」
と、お酒を一口付けたあと静かに答えた。

実は、先程興奮して思わず立ち上がったあそびだったが、
立ち上がった瞬間店に来ていた客と店員の視線を一気に受け
『すみません。』と言って小さくなり静かに座た。
なので、また同じ恥を晒さないように湛増に叫びたい気持ちを、
抑えて大人しくしていたのだった。

「悪くはないよ。じゃあ、今は?」
次々と質問をしてくる湛増に

「ていうか、なんでそんなこと答えなきゃならないの?
プライベートは放っておいて欲しいんだけど。そう思わない?敦盛君。」
と、湛増の横に座っていた敦盛に同意を求める。

「とっくに、夢の中だぜ。」
そう言われて敦盛に目をやると先程まで起きていたはずが、
今はスヤスヤと寝息を立てて寝ている。

 

・・・・。


敦盛君!!!寝ないでよ~。

敦盛を見て愕然としているあそび。

「そういうわけだから、同意を求めたくても無理だね。残念だったね、あそび。」
湛増のその言葉にあそびの何かがはじけた。

「藤原君。私に彼氏がいようがいまいが藤原君に関係ないでしょ?
自分が居るからって誰かいい人紹介でもしてくれるとでも言うの?
それこそお節介がすぎる。
ブッチャケ、今は彼氏なんていませんけど
藤原君に紹介してもらうほど男に不自由してないですから。
(本当はしてるけど・・・)
結構です。
まあ、見た目も大したこともないし性格だっていいとは言えない、
酒飲みだし寝るの大好きで休みの日とかは乙女ゲームとかしちゃったりして
ちょっとオタクっぽいけど、でも、そんな自分嫌いじゃないし、
この今の生活に満足はしてるの。
だからこれ以上私を詮索するのやめてくれない!!」
ダムが決壊したかのように話し出したあそび。
100mダッシュしたかのように息を切らして『はあ、はあ、はあ』言っている。

そんなあそびを呆気に取られたように見ていた湛増が、一つ小さくため息を付いて

 

「あそび、何か大きく誤解してるみたいだね。さて何から説明しようか。」
と、興奮しているあそびを宥める様に話し出した。

淡々といたって冷静に話し出す湛増。

あそびも反抗もせずに大人しく聞いていた。

いつものオチャラケている湛増とは雰囲気が違ったからだ。

どうやら、湛増は純粋にあそびに興味があり別に誰かを紹介しようとか、
同情したりとかしているわけではないらしい。
要は、仲良くなりたいだけらしい。

「あそび、それに昨日の子は彼女じゃないよ。
それに俺は今特定の誰かと付き合ったりしてないし。
でもあそびが、付き合ってくれるって言うなら考えるけどね。」
と、付け足しのように言われてしまった。
また、ウインク付きで。

そして、今に至る。

「だから、そいうところが嫌いなんだって言ってるんだよ。」
湛増を睨みながら腹が立ったので、思いっきり頬をつ練り上げてやった。

「いって~。放せよあそび。」
赤くなりつつある抓られている頬の手を引っぱがして摩りながらあそびを睨む。

「なら、私のは今後そいう事禁止にしてくれる?なら、藤原君と仲良くやっていけそう。」
と、勝ち誇った笑顔を向ける。

「へ~。いいのかな、俺にそんなこと言って。」

「はっ?」

「休みの日乙女ゲームとかしてること店の皆にばらしても。」

「!!!」
考えてみれば、さっき私藤原君に言わなくてもいいことたくさんいってしまった。
今考えればなんであんな事いったんだろう。

チロット盗み見るとしたり顔をしている湛増と目があいニヤリと笑われた。

悔しくて目を逸らしてしまった。


うきゃ~!!!

悔しい!!!

見た?見た?今の藤原君の顔!!!

してやったりみたいな。

でも、でも・・・。

出来れば藤原君乙女ゲームのことだけは、内緒にしていて欲しいんですが。

乙女(?)の秘密なんです。

お願いします。


切望するように上目遣いで湛増を見れば、あそびのその行動で全てを悟ったのかのように

「言わないよ。でも、その代わり。」
と、何かを企んでいる顔を向けられる。

あれ?この表情どっかで・・・・。

あっ!!

『give&take』
と、二人の声がハモった。

驚いたのか目を大きく見開いている湛増。

「前にも同じ事言ってたでしょ?」
と、得意げに言えば

「そうだったね。忘れてたよサンキュ。あの時の貸しもあったんだったね。」
と、とんだしっぺ返しを食らった。

やっぱり、この人には言い返せないようになっているのかもしれない。

余計なことを言ってしまった・・・・。

もう一度忘れてください。と、願ってもそれは叶わぬ願いだった。
そして、あそびは湛増に大きな借りを二つも作ってしまったのだった。


湛増と夢中になって話していたので、気が付けばかなりいい時間になっていた。

「もうこんな時間、そろそろ帰らなきゃね。明日も仕事だし」
と、店内の時計を見て、驚いた顔をしながら目の前の湛増に言う。

「随分話し込んでしまったみたいだね。」
そう言うと椅子から立ち上がろうとして、隣で寝ている敦盛に気がついた。

あっ・・・。

藤原君との話に夢中になりすぎて敦盛君の存在をスッカリ忘れてた・・。
ごめんね、敦盛君。

湛増の横で寝ている敦盛を揺すって起こそうとする。
「敦盛君、敦盛君、敦盛君ってば!!」
何度呼ぼうが、揺すろうが一向に起きる気配がない。

「敦盛君ってば!!!」
と、もう一度起こしているあそびに

「こうなったら、無理だな。ちょっとやそっとじゃ起きないぜこいつ。」
と、隣で寝ている敦盛を呆れた顔で見下ろしながら言った。

「えっ?」
敦盛を揺すっていた手を止めて湛増を見る。

「あそびはまだ知らなかったんだね。
敦盛のやつ酒が入って寝ると、起きないんだ。恐らく、このまま朝まで起きないぜ。」
と、呆れ顔のまま肩を竦めていた。

   
 
                 つづく

 

あとがき
はい。どうでしたか??少しだけヒノエに近づけた気がするんですが(^。^;)
まだこんな感じお話が続きます(#^.^#)
敦盛君が少しかわいそうでしたね(^^ゞ
次回もご出演ですが睡眠中になりそうですZZZ
が、また読みに来ていただけると嬉しいです♪

         だっち2011・11・22

 

 

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