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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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ヒノエルート2です。

女の子には(?)優しく?! 

 

 

「ずいぶん冷たいね~;。あそびは。」
と、言っているがその表情はとても楽しそうだった。

「人間って人に教えられたことよりも、自分で体験した事の方がより深く理解出来るんだから。
それにそのうち藤原君なら体験できるかもよ。」
と、面白半分にニヤリと笑ってみせた。

「へ〜。楽しそうだね。そう言ってくれるってことは
それにあそびも付き合ってくれるってことなんだろ?」
そう言ってニヤリと笑った私にしたり顔を向ける。

・・・・。

やっぱりかなわない・・・。この人と武蔵坊さんには。

関わりたくないな出来れば。

そんな私を見てクスクス笑っている湛増に

「もういいかな。私疲れてるから帰りたいんだけど・・・。」
と、急に話を変えて帰ろうとする。

「ごめん、ごめん。怒るなよ。少し遊びすぎたみたいだね。」

帰ろうとするあそびの手を取りそこにキスをして
「これで許してよ。」と、ウインク付きで言われてしまった。


当然ごとく私はまたもや固まってしまった。

こういう免疫持ち合わせてないんですけど〜

それにこれで許せって・・。許せるどころか逆に不愉快なんですが。

湛増から手を振りほどき

「やめてよ!!もう、そういうことは他の子にしてよ。
私はこんなこと嬉しくもなんともないんだから。」
と、湛増を睨むとそんな事今まで言われたことがないのか驚いた表情であそびを見ていた。

そんな表情の湛増を見て、

あれ?少し言いすぎたかな・・・。
と思いながらも

「じゃあ、帰るね。お疲れ様。」
と、湛増を残したまま店を後にした。

店を出たものの何だか心が重く、真っ直ぐ家に帰る気になれなくて
何となくバーらしき所に入ってみた。

6席ほどのカウンターのみの狭い店内に入るとあそび以外に、
カップルらしき客が1組座っているだけだった。

カウンターの席に座ると、取り敢えずビールを注文する。

少し薄暗くムードたっぷりの店内、あそびは場違いなような気がしたが
目の前に運ばれてきたビールにスッカリ気にならなくなっていた。

店に持ってきていた雑誌に目を通しながら二杯三杯と酒が進んでいく。

どれ位そうしていたのだろう、
気がつくと入ったときに居たカップルの姿はもう無く、
あそびが四杯目となる酒を注文しようと、
マスターと話していると新しい客がカップルで入ってきた。

一番端の席に座るとなにやら女性の方が『きゃっきゃっ』言いながらイチャつきだした。

うるさいな。
と、思いながら何となくそのカップルに目をやると、可愛い感じの女の子と赤い髪をした

「えっ!?」
慌てて自分の口を自分の手で塞ぎ顔を背けた。

藤原君??

そこに、女性と腕を組んで仲良さそうに笑いながら酒を飲んでいる湛増が座っていた。

 

慌てて注文していた酒をキャンセルして、店をでようとする。

自分達の世界に入ってしまっているのか、
都合がいいことにまだこちらの事には気がついていない様子。

あそびは逃げるようにして顔をさり気なく雑誌で隠し会計を済ませて店を後にした。

外に出ると、
「は~。」
と、大きく息を吐いた。

別に悪ことをしてるわけでもなんでもないのだが、
先程の一件のこともあって湛増と顔を合わせずらかった。

それに、二人の邪魔をしてしまうのも嫌だったし。

仲良さそうだったな・・・。

あれ?なんで私こんなこと考えてるんだろう。よっぽど寂しいのかな私。

そんなことを思って店の方を振り返る。

「げっ!」
店の横に立っている人を見て思わずそう口に出していた。

「全く、随分な挨拶だね。あそび。」
店の横によし掛かり腕を組んで不機嫌そうあそびを見ている湛増が立っていた。

「どうしてって?顔してるね。でも、聞きたいのはこっちの方なんだけどね。」
湛増は相変わらず店の横によし掛かりながら不機嫌な声であそびに話しかける。

「なんで、また声も掛けずに何も言わないで出ていたんだい?」

「き、気がついてたの?」
と、びくつきながら聞くあそびに呆れ顔になり

「あんな狭い店内気が付かない方がおかしいと思うけど。」
と、ため息混じりで言われる。

「そんなに、俺が嫌いかい?」
ゆっくりあそびに近づき寂しそうにポツリと言われる。

そしてそう言われたあそびは答えることもせずに、
湛増のその姿に不謹慎にも見とれてしまった。

街灯の明かりに照らされ湛増の赤い髪がさらに燃えているように見える。

そして本来の綺麗な顔がさらに憂い顔をしていることによって、
あそびの目には余計にそんな湛増を妖艶に映しだしていた。

「あそび?」
ボーっと、見とれているあそびの顔を覗き込むようにして呼ぶ。

「わっっっっ!!」

突然目の前に湛増のドアップ(然も見とれていた顔が)が、
映ったので驚きすぎて後ろに尻餅を付いてしまった。

「いたたっ。」
と、自分のお尻を抑えて立ち上がろうとすると目の前に手が差し出される。

見上げると『ぷっ。』と、吹き出した後
『さっ、捕まって。』と、湛増が手を差し伸べてくれていた。

恥ずかしそうに、
「あ、ありがとう。」
と、言って湛増の手に捕まり立ち上がる。


何してるんだか。
私。恥ずかしい・・・。
顔合わせにくいなと思って気が付かれてない様に出てきたつもりが、
とっくにバレてて然もこんな風に助けてもらうなんて
何から何まで格好つかないな私・・・。

立ち上がった私に
「大丈夫かい?」
と、優しく聞いてくる湛増。

そんな湛増の態度に、なんて自分は子供なんだと思い知らされてた。

「うん。ごめんね。大丈夫だから。もうお店戻って。待ってるんでしょ?」
と、湛増の目を見ることができずに足元の地面を見つめていた。


「あそび、」
湛増が切ない声であそびを呼ぶ。

「本当、子供っぽい態度とってごめんね。
その、私藤原君を嫌ってる訳じゃないから。
なんていうか、私なんかと居てもその藤原君を満足させてあげられないっていうか、
あ〜、うまく言葉が出てこない。
本当こんなんでごめんね。
意味不明だよね・・・。」
と、苦笑いをしながら下を向いていた顔を湛増に向ける。

「でも、嫌いじゃないのは本当。
ただ・・・。」

「ただ?」

「苦手なんだよね・・・。」
本人にこんな事言うのは躊躇われたが、
ストーレートに言ってしまったほうがお互いの為になると考えて、
あそびは湛増に自分の思いを口にした。

「苦手?」

「うん。人間って、ほら合う合わないってあるでしょ?性格とか価値観とか。」
湛増は無表情にも近い表情で黙ってあそびの話に耳を傾けている。

「怒ったよね?でも、このままだと私藤原君に酷いこと言ってしまいそうだし、
正直に私の気持ちを言ってしまったほうがスッキリす」

「怒ってないよ。」
あそびが言い終わる前に湛増がそう、口に出していた。

「本当、あそびは何から何まで面白いね~」
と、真っ直ぐあそびを見つめて笑いながら言う。

「はっ?」
湛増の言葉の意味が分からず眉間にしわを寄せて訝しげに湛増を見つめた。

「ごめんごめん。お前が、俺を嫌いじゃないならそれでいい。
苦手?俺はそんなことないぜ。だから、俺は今までどうり行かせてもらうよ。
それに、俺はお前と合わないとは思ってないしね~。」
と、余裕綽々とあそびに楽しそうに話す。


・・・。

私の話聞いていたのかなこの人は。
自分が良ければそれでいい俺様的考えね。

もう一言ガツンといってやろうと意気込んで
口をひらいたその時

『ブ~;ブ~』
湛増のポケットから携帯電話が震える音がした。

「ちょっと、ごめんあそび。」
と、あそびから顔を背けポケットをまさぐって携帯を取り出した。

何となくお店で待っているあの女の子かな〜
なんて思って待っていたらいたら、
言ってやろうと思っていた事がもうどうでもよくなってきて声を出さず
に『帰るね。』と、電話をしている湛増に手を振りながら口パクで言ったあと、
背を向けたところで湛増にしっかり手首を掴まれてしまった。
何とか手を振りほどうこと抵抗してみるもこの華奢な手のどこにそんな力があるのか
チットモびくともしない。

抵抗するのを諦めて、空いている方の手で脇腹をツンツン突っついてみるも、
『ビクッ』と、して一瞬手の力が緩んだだけで手を放すまではいかなかった。

弱点なしか・・・。
こうなったら大人しく待つしかないなぁ〜

と、湛増に背中を向けて大人しく待つことにした。

「あそび。」
少し経ってから電話が終わったのかあそびから手を放し湛増があそびを呼んだ。

「終わった?」
湛増の方を向くと、先程の雰囲気とは明らかに違って不機嫌な顔をして
こちらを見ている立っていた。

「あそび、俺から逃げようとするなよ。」
声も、不機嫌を物語っているかの様に低い。

「ご、ごめん。」
赤くなっている掴まれた方の手首を、
掴まれていない方の手で摩りながら湛増の放っている空気に押されたのか
あっさりと謝ってしまった。

「それより手首、大丈夫かい?
逃げられないようにちょっと強くにぎりすぎたみたいだね。見せて?」
と、険しい顔であそびの手首をとる。

「俺、女の子にはこんなに強く握ったりなんかしないんだぜ。」
と、言いながらあそびの手首を優しく自分の手で摩った。

あそびは、そんな湛増をただ黙って見つめていた。


湛増が何を考えているのかあそびには、全く分からなかった。
だから、急にこうやって優しくされると何を言っていいのか、
どうしたらいいのか分からなくなる。
然も、こんな美形の男子に自分構わられていること自体が奇跡みたいなものなのに
なんでそこまで優しくしてくれるのか。

「だ、大丈夫だから。ありがとう。」
と、少し赤くなった自分の顔を隠すようにして湛増から手を自分のところに引き戻す。

「あそび?」
そんなあそびの行動を不思議に思った湛増があそびの顔を覗き込んでくる。

真っ赤になってしまった顔を見られたくない一心で、
『な、なんでもない』と、言って湛増から距離を取る。


「あれ?もしかして、あそび照れてるのかい?」
嬉しそうにあそびの反応を伺う様に見ながら湛増はいった。

湛増のその楽しそうな態度にムッとして
「照れてなんかない!!」
と、湛増の方を振り向き叫んでみたものの真っ赤になった顔が
『照れてます。』と、言っているようなものだった。

突然のあそびの言葉に驚いたのか目を丸くしていた湛増だったが、
あそびのその顔見るなり『ぷっ』っと、吹き出して

「飽きないね〜。あそびは、本当に。
でもこれ以上引き止めてるとお前に本気で嫌われそうだからもう帰っていいよ。」
と、湛増が少しだけ寂しそうに言った。

「う、うん。じゃあ、何か色々とごめんね。」
と、言って湛増に別れを告げてその場を後にした。

一度だけ後ろを振り向くと、そこには湛増の姿はもうなかった。

 

結局、今夜はなんだったのかと考えても答えなど出るわけもなく
すごい疲労感だけが襲ってきた。

今頃、湛増はさっきの女の子と一緒に楽しい時間を過ごしてると思うと
なんだか悔しい気持ちになったが、これからどこかに行くという気力もなく、
明日こそは敦盛あたりを誘って飲みに行こうと強く心に誓うあそびだった。 

 

 

                  づづく

 

 

あとがき

大した進展もなく終わってしまいました(^^ゞ
ヒノエに対して意地っ張りな主人公。
そして、女癖が悪そうなヒノエ・・。
これからですね(^^♪
年内にどこまで進めるかわからないですが頑張りますね。
将臣ほど長くはならないとは思います(本当?!)
次回もまた読みにきていただけると嬉しいです。

 

                  だっち2011・11・20

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