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女の子には(?)優しく?! 4
マジですか・・・。
血筋なんでしょうか。
知盛さんも一度寝たら起きないし・・。
でも、どうするの??
このまま放置するわけにいかないし・・。
「じゃあ、後は藤原君お願いね!」
と、湛増と目を合わさず何もなかったかのように帰ろうとあそびは席を立つ。
「ちょっと、あそびそれはないんじゃないの?
第一敦盛を誘ったのってあそびじゃん。」
湛増に痛いところをつかれて、帰るに帰れなくなってしまっいもう一度椅子に腰をかけた。
確かにそのとおりです。
さすがに無責任すぎるよね・・・。
「藤原君、敦盛君の家知ってる?」
「知ってるけど。」
「なら、運ぼう!!このままにしておくわけにもいかないし・・。」
「本気かい?」
「当たり前でしょ?]
と、立ち上がり敦盛の方にまわり立たせようと脇の下に自分の肩を入れる。
「藤原君、ナニぼ〜っと突っ立ってるの?早く手伝ってよ。」
動こうとしない湛増に痺れを切らして言った。
「あっああ。あそび、ちょっと待ってて」
と、何かを思い出したかのように、
言うとその場に二人をに残してどこかに行ってしまった。
このまま待っべきか座って待つべきか考えていると、湛増が直ぐに帰ってきた。
「じゃあ、行こうか。」
と、あそびの反対側から同じように敦盛を持つと歩きだした。
店を出たあと会計をしていないことに気づき、慌てて戻ろうとすると
「さっき、俺が済ましておいたよ。」
と、サラっと言われてしまった。
いつの間にと思いつつも
「後で払うからね。」と言えば『いらないよ』と、返ってきてしまい
『私が誘ったんだから』と言えば『じゃあ、貸し3で』と笑顔で言われてしまい、
『それは無し、藤原君がいらないというなら奢らせてあげます。』
と、自棄気味に言っているそんなあそびを見て湛増は嬉しそうに笑っていた。
そう言って自分にお金を払わせないようにした湛増の誘導の上手さに驚きつつも、
少しだけ湛増のことを見直していたあそびだった。
敦盛の家は湛増に言うには、ここからさほど遠くないらしい。
そして『ここだよ。』と、
藤原君の足が止まったマンションを見てに言われて私は驚いた。
ここって・・・。
私のマンションのお向かいさんじゃん!!
後ろを振り返り確認してみる。
やっぱり、私のマンションだ。
あの居酒屋からの帰り道が私の家への道と同じでもしかしたらとは思ったけど・・・。
まあ、料理長みたいね同じではなかったから少し安心したけど。
まさか、お向かいさんだったとは・・・。
マンションを見続けたまま動こうとしないあそびに
「どうしたんだい?」
と、湛増に話かけられる。
「あっ。ううん。なんでもない。ごめんね。さっ、中に運んでしまおう。」
と、マンションの中に入っていく。
敦盛君の部屋に勝手に入ってしまうのは躊躇われたが、
敦盛君がこんな状態では仕方ないと自分に言い聞かせた。
藤原君が慣れた手つきで敦盛君の鞄から鍵を取り出す。
敦盛君の部屋のある4階のフロアーに上がると、
私の部屋の玄関がこのフロアーから丸見えだということに気がついた。
私の部屋が3階だから本当丸見え・・・。
今まで、出会わなかったのが奇跡だ・・・。
藤原君が鍵を開け扉を開く。
不謹慎にも少しだけ敦盛君の部屋に入るのが楽しみだった。
綺麗ずきそうに見えて実は、部屋はすっごい汚かったりして、
いかがわしい雑誌とかあったらどうしよう。
なんて、想像を膨らませながら靴を脱いで勿論敦盛の靴も脱がせて中に入った。
湛増が部屋の電気を付ける。
目の前に広がる敦盛の部屋を見て思わず
「やっぱりか・・。」
と、呟いてしまった。
あそびの目に映った部屋は、
窓には紫色のカーテンが引いてありベットと本棚、
テ-ブル余計なものがなくきれいに整理整頓がしてある
8帖ほどの広さの敦盛らしい部屋だった。
部屋にあるベットに敦盛をそっと降ろす。
湛増の言ったことは本当らしく、今だに規則正しい寝息を立てて寝ていた。
そして敦盛を降ろしたあと、もう一度部屋を見回してみる。
本棚には料理関係の雑誌や、楽器の雑誌などが高さなどが揃えて綺麗に並べてある。
私の部屋なんかより余程綺麗・・・。
少し見習わなきゃかも。
こうやって突然人が来たら私の部屋じゃ・・・・。
無理・・・。
隠さなきゃならないものもたくさんあるし。
そんなことを一人で考えていると
「はい。これ。」
と、湛増によく冷えたミネラルウォーターのペットボトルをさしだされた。
「えっ?私に?って、これどこから持ってきたの?」
差し出されたペットボトルを受取りながら湛増に尋ねた。
「うん?敦盛の冷蔵庫だけど。」
当たり前のように答える湛増に、
「敦盛の冷蔵庫だけどって、
他人の家に勝手に入って然も勝手に冷蔵庫を開けた上に水まで飲んじゃって・・。」
半分呆れながら湛増にあそびは言う。
「大丈夫だって、こいつと俺は幼馴染だから。
それにしょっちゅうここには泊まりに来てるし。これも、俺が買ってきたもんだしね。」
と、敦盛が寝ているベットに腰をかけペットボトルの水をゴクリと飲んだ。
「幼馴染?」
「そっ。」
と、軽く答えるともう一口水を口に含んだ。
知らなかった。
考えてみれば、敦盛君と藤原君って共通点があまりないのにお店でも結構仲がよかったよね。
へ~。
なら、後は任せて帰っていいよね。
あまりここにいても仕方ないし。
藤原君がいるなら安心だよね。
「じゃあ、藤原君あと敦盛君のことお願いね?」
と、言って帰ろうと湛増に背を向ける。
「おいおい、一人で帰る気かよ。」
湛増が驚いた声で立ち上がる。
「えっ?藤原君今日ここに泊まるんだよね?」
と、湛増の方を振り返り確認する。
「そうじゃなくて、こんな遅いのに一人で帰るつもりなのかを聞いてるんだよ。」
「うん。大丈夫だよ。慣れてるし。じゃあね~。」
と、再び前を向き玄関に向かいドアノブに手をかけようとしたとき、
あそびの後ろから手が伸びてきてドアを開けられた。
振り返ると湛増の顔がすぐそばにあり慌てて顔を元に戻すと
「送るよ。」
と、真面目な表情の湛増に言われ
ここで言い合いをするのもどうかと思い取り敢えず部屋の外に二人で出た。
「ほんとに大丈夫だから。」
と、湛増を説得するも。
『何があるかわかんないだろ。
俺は、こんな深夜に女を一人で帰らせるほど甲斐性無しじゃないんでね。』
と、引く気はない様子。
いや~。
何もないですよ。
かなりの確率で。
だってここから見えますもん。
私の部屋・・・。
それに私だよ??
変なことあるわけないじゃん。
「本当、大丈夫だから。」
もう一度訴えてみる。
「ダメだよ。諦めなあそびさつ行くよ。」
と、半ば引きずられるようにして私は敦盛君のマンションを出た。
「でっ、どっちに行けばいいんだい。」
マンションの外に出た湛増は、あそびに尋ねる。
どっち、って・・・・。
もうついちゃってるんですけど・・・。
「あそび、俺は送るっていったら送っていくよ。
何があっても。だから観念してどっちか教えてよ。」
黙っているあそびが意地を張っていると勘違いしている湛増は、しつこく聞いてくる。
そして、そんな湛増に観念して
「ここ。」
と、いってじーと湛増を見つめるあそび。
「おいおい、俺はどっちか聞いてるんだぜ?
ここって方向じゃないじゃん。いい加減諦めなよ。」
と、呆れたようにあそびに言う。
「だから、ここ。」
「はっ?あそび。」
「だから、ここが私のマンションなの!!」
分かってくれない湛増に痺れを切らして自分のマンションを指を指して、
深夜だというのにもかかわらず湛増に叫んだ。
「ここって・・・。」
そう言って驚いて叫んだあそびを見ながら
「お前敦盛の家の目の前じゃん!!」
「そうだよ。だから送ってくれなくても大丈夫だって言ったじゃない。」
困ったように湛増に言えば
「そういうことなら、そう言ってくれればいいじゃん。」
と、言いながら両手を自分の頭の後ろで組んであそびのマンションを見上げた。
「私だって、今さっき知ったんだから。」
溜息を付きながら同じように自分のマンションを見上げた。
「そういうことじゃないんだけど・・・。まぁ、いいか。」
そう言ってマンションを見ている湛増は心成しか楽しそうに見える。
「それより楽しくなりそうだね。あそび。」
と、湛増は言いながら目だけ一瞬チロリあそびに向けた。
「いえ、楽しいことなんか何もないと思いますよ。」
あえて湛増を見ることなく
あそびは無表情のまま一本調子な声で湛増に答えた。
「いや、楽しくなるよ。」
と、自信満々に湛増に言い切られてしまったので何も言
えなくなってしまったあそびであった。
つづく
おまけ
「水森。」
「はい、料理長どうしたんですか?」
「お前のプライベートに口を出すつもりはないが深夜話をする時
少し小さな声で話をしなさい。寝ているものも多い。」
「は、はい。すみませんでした。」
「以後注意しなさい。あと、店のものと付き合う事に口を出すつもりはないが
仕事に支障のない程度にな。」
と、去っていくリズヴァーン。
「えっ??違がいますよ。違いますから料理長。
藤原君とはそんなんじゃないですから料理長~!!」
あそびの話も聞かずにそう言って去っていくリズヴァーンを追いかけ
おかしな誤解を必死で解いているあそびだった。
深夜は静かにしましょうね!!!
おしまい
あとがき
お粗末様でした・・・
取り敢えずこの女の子の編はおしまいです。
次からは貸しの代償編が始まります!!次回から弁慶さんも
ご出演ですので(^^♪お楽しみに!!
では次回も読みに来ていただけると嬉しいです!!
だっち2011・11・26
おまけPART2
あそび&望美の突撃レポート!!
~犬編~
九郎ver
「あそびさん!!九郎さん発見しました!!」
「ナイス望美ちゃん!!でどう?行けそう?」
物陰から雑誌に没頭して九郎を覗き見ている二人。
「九郎さん意外と鋭いからもしかしたらあそびさん。」
「うん。分かった!」
「じゃあ行ってきますね!突撃!!!」
大きな虫取り網を握り締めて九郎に突撃していく望美。
そっと近づき網にを被せようとしたとき
『ガシ』
望美の持っている網を手で受け止める
「!!!」
驚いている望美を見て九郎は
「何をしている、『バサッ』・・フンガ!!」
九郎が望美に気を取られている間に後ろからどこから持っきたのか
あそびは望美と同じく大きな虫取り網を九郎に被せた。
「捕獲完了!!」
「あそびさん!ヤル〜!!
「パチン!!」
望美とあそびはハイタッチを決める!!
「じゃあ、行っちゃいましょうか!あそびさん!」
「うん!勿論!はい、源さん犬なら何犬が好きですか??」
「はっ?何を聞いているんだお前は!」
「何って犬ですよ犬好きな!」
「あそびさん。私九郎さん絶対あれだと思うんだけど!」
と言ってあそびの耳元で何かを囁いている。
「あ~!!わかる!同じ!私もそう思った~!」
「じゃあ、せいので言ってみる?」
「じゃあ、九郎さんも一緒に言いませんか?」
呆然と二人を見つめている九郎。
「源さん!いいですか!一緒に言いますよ!好きな犬
せいの!!」
「柴犬(赤毛)!!」
三人(?)は声を揃えて言った。
「わ~!!やっぱりだ!!柴犬九郎さんっぽいよね!!」
「ダネダネ!これしかいないと思ってたんだよね~!」
二人は両手を
握り合いながら嬉しそうにジャンプしている。
「お、おい、お前ら俺は何も言っていないぞ!」
網の中から叫ぶ九郎。
「えっ?じゃあ、柴犬じゃないんですか??」
「あっ、いや。そうだが・・・。」
「なんだ源さんやっぱり好きなんじゃないですか~!」
「一瞬違うのかと思っちゃった!でも、やっぱりなんですね!!」
「うんうん!可愛いし従順だしね。源さんが好きそう。
それに今は豆柴っていうのもいるしいいよね。尻尾クルンとなっていて。」
「ですね~!!」
と、キャッキャと柴犬の話で盛り上がり去っていく二人。
ふと二人の足が止まりもう一度九郎をの方を振り向き
「いけないいけない。」
そう言って望美が戻ってくる。
てっきり九郎は自分に謝るために戻ってきたと思っていたが
「失礼します~。忘れちゃった!」
と、九郎に被さっていた網を取るとそそくさとあそびに元に戻っていった。
「・・・。何なんだあいつらは。」
網を被ってはいないものの、先程まで被っていた網のせい髪に静電気が起こり
アホ毛が山ほど立ち上がっいている九郎がポツリと呟いたがそのつぶやきは
誰の耳にも届くことはなかった。
おしまい!!
敦盛&リズヴァーン編につづく。
ここまでお付き合いくださってありがとうございました!!
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