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コルダ2で付き合っている設定にしてあります。
土浦と付き合いだして3ヶ月が過ぎようとしていた。
最近香穂子は思うことがある。
自分の彼氏土浦梁太郎がカッコ良すぎる。
彼は、容姿は勿論、勉強だってそこそこ出来るし、スポーツマンで、
背も高く、体型だって文句のつけようがなく、
然もピアノまで弾けるときている。
彼は気付いていなが、実は女子からもかなり人気がが高いのだ。
そんな非の打ち所がない彼に、自分は釣り合っているのかということだった。
土浦に比べて、自分は、ヴァイオリンはまだまだだし、
勉強だって得意とは言えない、
容姿や体型をとっても飛び向けてというものは無く
極々、平凡だ。
「土浦君、私なんかでほんといいのかなぁ〜」
たまたま、
香穂子のクラスに遊びに来ていた天羽に愚痴っているところだ。
「どうしたの?急に。何か誰かに言われたの?」
「ううん。言われてないけど。だって、土浦君かっこ良すぎるんだもん。」
「・・・。惚気話なら他所でやって欲しいんだけど。」
呆れた顔をして香穂子を見ている天羽に
「惚気じゃないよ。だって、土浦君はなんでも揃ってるのに私は。
これといって何もないんだよ。そんな私の何処が良いのかなって。」
「日野ちゃん・・・。そんなことないと思うよ。
でもさ、そんなに気になるんだったら土浦君に直接聞けばいいんじゃない?」
首をブンブン横に振りながら
「無理だよ。そんなくだらないこと考えてたのかって呆れられちゃうよ。
つまんない女とか思われそうだし。」
と、いうと
「そんなことないと思うけどな。」と言っている途中でチャイムが鳴り
『ごめんね途中で』と言って自分の教室に帰ってしまった。
気持ちがスッキリしないまま放課後になった。
自分の机に伏せっていると、
「どうしたの日野さん。体調でも悪いの?」
と、声を掛けられる。
顔を上げると心配そうに香穂子の前に立っている加地がいた。
「ううん。大丈夫。元気は元気なんだけど・・。」
加地は香穂子の顔を見るとホッとしたようで、
香穂子の前に座る。
「何か、悩み事??」
「えっ?」
「顔に書いてあるよ。私悩んでます。ってね」
と、優しく加地に笑われてしまう。
「そう?」
「うん。だって。君はとても分かりやすいからね。
<span style="font-size:x-small;">それに僕はいつも君を見ているから。</span>」
「えっ?!」
「なんでもないよ。それに、どうせ土浦あたりの事じゃないの?」
と、耳元で囁かれてしまう。
「///!!」
香穂子の顔がミルミル真っ赤になっていく。
「ビンゴなんだ!!」
真っ赤な顔の香穂子を楽しそうに見ている。
「僕でよければ聞くよ。」
少し考えて、思い切って加地に自分が思っていることを
話してみた。
話を聞きおわると驚いたように
「日野さん。そんな事考えたの??」
加地に言われた。
「うん。だって。」
「まったく、土浦も罪作りな男だね。
君をここまで悩ますなんて。」
「加地君・・・。」
困ったように加地を見れば。
「君は何にも持って無いっていったけど、そんなことは無いよ。
じゃなければ僕はこんなにも君に惹かれたりなんかしないよ。」
「加地君。またそういうこと言うんだから。」
よ、笑いながら加地を見る。
「まいったな。これだけ言っていても本気にされないなんて。
余程土浦の事しか見えてないんだね、君は。」
「えっ?」
「いや、僕の独り言だから気にしないで。
君はそのままでも十分魅力的な女性だよ。
でも、堪には溜め込んでないで素直な君の気持ち
土浦に伝えることも大事なことだと思うよ。
人は自分が思ってるよりその人が何で悩んでるなんて
分からないものなんだから。」
加地の言葉にハッとして
今日にでもこの気持ちを土浦に話してみようとそう心に
決めるとさっきまで重かった気持ちがスーと軽くなった。
「加地君ありがとう。なんだかスッキリしたかも。」
と、加地に笑顔で礼をいえば。
「なら、良かった。やっぱり君には笑顔が一番似合ってるね。」
なんて返ってきた爽やかスマイル付きで。
「練習に行くね。」
と、加地と別れると土浦と練習を約束していた場所に向かう。
スキップなんかして。
もう、始めちゃってるよね。
予約していた練習室の扉の窓から中をのぞく。
中には先に来ていた土浦がいた。
『トントン』
一応ノックをして中に入った。
「遅くなってごめんね。」
練習していた土浦が手を止た。
「ああ。」
そっけない返事が返ってくる。
もしかして、遅れたこと怒ってる??
「ごめんね。その、少し話し込んでたら。遅れちゃって・・。」
いつもなら、仕方ねえなぁ〜とか言って頭あたりをポンポンしてくれるのに
今日は、こちらを振り返りもしない。
「怒ってるの?」
返事はない・・・。
「土浦君??」
と、呼びと土浦に近づいていく。
「お前は、俺と居るより加地と居る方がいいのか?」
香穂子の足が止まる。
「えっ!?」
相変わらずピアノに向いたまま振り返りうとしない土浦。
何を言われているか分からずに混乱しながら
「な、何言ってるの?」
突然土浦は立ち上がり香穂子の前までやって来る。
土浦の目は怖いくらい冷たかった。
「香穂。加地のほうがいいのか!!」
大きな声で吐き棄てるように怒鳴る。
あまりの恐ろしさに言葉がでてこない。
そして、土浦に香穂子を引き寄せると
強引に噛み付くようなキスをしてくる。
嫌だ、こんな奪うみたいな。お互いの気持ちのないキス何なんか。
『バシッ!!!』
練習室に大きな音が響いた。
そこには、土浦を突き飛ばし土浦の頬を叩いた手を握り締めた香穂子が立っていた。
我に返った土浦が香穂子に近づきながら話しかける。
「香穂。ごめ」
土浦が話終える前に自分の荷物を持って練習室を飛び出した。
床には香穂子が、落としていった涙の染みだけが悲しく残っていた。
つづく
あとがき
あれ?SSだったんですが・・・。
おかしいな。次回で終わりますね!!(たぶん)
よくありがちな話ですが。
ツッチーにヤキモチを焼いて欲しくて書いてしまいました。
レンレンよりは、まだ書きやすかったです。
加地君が可哀想な役でした。
いつか彼も幸せにしてあげたいです。
一度消えるというアクシデントがありましたが、なんとかUPできて
よかったです。
では、次回もまた遊びに来てくださいね!!
だっち
2011・6・28
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