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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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将臣ルート24です。

自覚  6

好き・・・。


好き・・・・。

私が有川さんを・・・・?

思い当たる節がないとは言えない・・・。

そう思ってしまえばこの動悸の激しさや顔を合わせられないのに
理由がつく。

そうなの?

私有川さんのこと・・・。


あそびが呆然と立ち尽くししゃがみこんだままそれを驚いた顔で
見ている景時。そんな二人に

「あそびさん?それに兄上?何されてるんでか?」
声がかかる。
そこには今日は午前中から仕事なのか朔が立っていた。

「朔!!いや〜何って言われてもね・・・。」
朔の方を見ながら困った表情をしながらゆっくりと立ち上がりポリポリと
頬を掻きながらチラリとあそびを見る。

「もしや、兄上あそびさんに何かなさったんですか?!」
鋭い目付きと強い口調で景時に問いただす。

「えっ?!俺は何もしていないよ。朔〜。」

「じゃあ、あそびさんがなんでこんな状態になってるんですか!」

「だからこれは・・・。」
問い詰められているなか景時はあそびをもう一度見る。そんな景時をみて朔も同じように
あそびを見た。

「えっ?」
景時と朔二人の視線に気がつく。

「あそびさん。兄上に何かされたの?」
『俺そんなに信用ないかなぁ〜』と、言っている景時をよそに
朔は、あそびのそばにより心配そうに話しかけてくる。

「何か??・・・。
ううん。何もされてないから安心して。梶原さんに話と・・話をしていただけだから。」
困った顔をしている景時を見て慌てて首を横に振りながら朔に答える。


「あそびさん。本当に、兄上はあそびさんに何か失礼なことしていなのね?」
確かめるようにあそびに尋ねる。

「はい。朔ちゃん失礼なことなんて梶原さんに限ってそんなことしないよ。」

「だから言ったじゃない〜。」
あそびが笑いながらそう言うのを見て嬉しそうに朔に向かって景時が言う。

「兄上の言葉は信用できません!!」
顔を顰めたままピシャリと景時に言った。


「朔〜。」

「ところでなんの話をなさっていたんですか?」
横で寂しそうな表情を浮かべている景時を無視してあそびに話しかける。

「えっ?!」

「随分と大きな声が聞こえていたようだけど。」

「・・・・。えっと。」

「朔、そっとしておいてあげようね。今は。」
困った表情を浮かべながら朔に

「やっぱり兄上何かしたのではないんですか?!」
朔の鋭い目付きが再び景時に刺さる。

「え〜!!違うよ・・。」
今にも泣きそうな表情の景時。

「もしや、あそびさん兄上のこと・・・!?」

「えっ?」
「えっ?」
あそびと景時の声が重なる。

「ち、ち、違う違う!梶原さんじゃないよ!」
必死に誤解しているらしき朔に訴えるあそび。

「違うよ!でも、そんなに必死に否定されても悲しいけど。」

「梶原さんじゃないってことはあそびさん好きな方がいらっしゃるのね?」
朔の目がやけにキラキラしてくる。

「えっ?そのまだ好きと決まったわけじゃないし・・。
気になるというか、ドキドキするというか、
まともに顔を見れないというか・・・。」

「あそびさん。それはもうその方に恋をしている証拠じゃない!」
嬉しそうにあそびの両手を握って

「えっ?朔ちゃん??」
朔の行動に意味が分からずに困惑するあそび。

「どなたか存じ上げないけど、応援するわ!!」

「えっ!応援って私まだ好きと認めたわけじゃ・・・。」

「あそびさん!往生際が悪いわ!それはもう恋なのよ!」
あそびから目を逸らし遠い目をしている

「こ、こ、恋って・・・。そんな私」

「あそびさん。」
そう言うと朔はあそびの耳元で何かを囁く。

囁かれたとたんあそびの顔がミルミル真っ赤になっていく

「そう思うんじゃないかしら。」
真っ赤のあそびをよそにいたって冷静に話している朔。

「そんな事私、
有川さんとしたいとなんて考えたことなんてないよ!!」
叫び声にも近い声であそびは叫んだ。

「将臣どのなのね!」
あそびの声に驚きながらも嬉しそうに朔はあそびを見ている。

「あっ!!!」
自分で墓穴を掘ってしまったあそび。

「へ〜!あそびちゃん将臣君が好きなんだ。」

「焼けるね〜。」

「おやおや。大胆な告白ですね。」

「水森殿そうだったのか。」
然も朔だけならまだしも気が付けば朔とあそびの周りには
景時は勿論の事湛増、弁慶、あそびを探しに来た敦盛まで集まっていた。

「!!!!」
そう言われて自分の周りにいる人々を見るなり
真っ赤な顔から一気に真っ青になっていく。

な、何で居るのこの人達!!
めまいが・・・。

景時に言われて気がついた自分のほのかな恋心が、こんな形で
店の半分のスタッフに知られてしまうことにってしまった。

 

              つづく

 

 


あとがき
テンションを無理矢理上げたらこうなりました。
書けた〜!!!
一応自覚編は完結です。
この先は最終章に突入しますよ。

二人の行方を温かく見守って上げてくださると嬉しいです。


                 だっち 2011・10・15

 

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