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少々下品な表現があります。それでもよろしければどうぞ。
自覚 4
動かなくなった将臣を見ながら自分が何かおかしなことを
言ったのか考え込むあそび。
再び二人に沈黙が訪れる。
「あ〜。もう、面倒くせえ〜。」
自分の頭をくしゃくしゃと掻きむしり将臣は閉じていた瞳を開く。
「もう遠まわしに聞くのは性にあわないから、ストレートに聞くぞ。
いいか!」
「は、はい。」
将臣の勢いに押されて素直に返事をするしかなかった。
「俺たち昨日その、なんだ」
ストレートといった割にはなんだか歯切れがわるくはっきりと言わない。
「その、何にもなかったんだよな?」
「えっ?何も?」
将臣の言った意味が分からずに不思議な顔をして将臣のほうを見ている。
そんなあそびにいい加減あきれ大きくため息をついたあと半分怒鳴るような声で
<span style="font-size:x-large;">「俺達身体の関係はあったのかって
聞いてるんだよ!」</span>
「身体の関係・・・。!?っ///!!」
言われた言葉を繰り返しようやっと将臣がいわんとしていた事が理解でき
口をパクパクさせながらあそびは一気に耳まで赤くしていく。
かかかかかか、身体の関係ってその何ですか。
あれですよね。
はっきり言ってしまえばやっちゃったかってことだよね!!
「なななななな、何を言っているんですか!!」
「仕方ねえだろ。俺には記憶がねぇんだから。遠まわしにっていうか
それとなく聞いても、気がつかねぇし・・・。それより、プッ。
お前の顔なんだよびっくりするくらい真っ赤だぞ。おもしれえな。」
あそびの驚く位の動揺のしようが余程面白かったのかケタケタと笑っている。
「面白いって・・・。」
見事に真っ赤になっている自分の顔を両手で隠しながら
「すまんすまん。お前といると真剣な話してるのにそうならねぇな。」
「有川さん!!」
顔を手で隠している間から将臣を見る。
「そうふくれるなよ。で、話を戻すとどうなんだ?」
まだ少し笑っている表情で尋ねてくる。
どうって・・・。
そんな軽く??
聞いちゃうんですか?
これ食べる?みたいな軽く・・・。
「ない・・・・。と思いますよ。昨日は私も結構飲んでましたしね。
すぐ寝てしまいましたから。有川さんが恐れていることはなかったです。」
「・・・。そっか。」
「なんだか残念そうですね。」
目の前の将臣をからかってやろうとニヤニヤしながら将臣にワザとらしく話しかけた。
「そうだな・・・。俺は別にそうなってもうよかったけどな。」
ボソリと呟かれた言葉にあそびは固まった。
てっきり『お前なんか冗談じゃない』とか『頼まれても願い下げだ』という
ような言葉が返ってくると思っていたので・・・。
「ななななな、何言ってるんですか!」
「冗談だよ。」
あそびの反応を見て再びケタケタと笑っている。
「じ、じ、冗談でもそういう事言わないくださいよ。」
「わりい、わりい。ついな。」
「ついって・・・。
あ〜。もうビックリした。」
そう言うと大きく息を吐いた。
「さてと出かけるか。」
そう言うと将臣はあそびの頭に手を乗せる。
「えっ?」
「せっかくの休みなんだ。どっか行こうぜ。」
そう言うと将臣は立ち上がり履いてきていたジーンズを身につける。
「あっ、それよりシャワー貸してくれ。昨日のままだからな。」
身に付けたジーンズを再び脱ぎ勝手にお風呂場に消えていった。
「タオル借りるぞ」
お風呂場から声が聞こえる。
「あっ、はい。」
取り敢えず返事をする。
断る暇さえなかった・・・。
意外と有川さんって強引なのかな・・・。
でも、ビックリした。
有川さん変なこと言うから。
意識しちゃうよ。冗談でもそんなこと言われたら。
そんなことを考えながらベットに倒れ込んだ。
一方シャワーを浴びている将臣は
「半分は本気だったけどな。」
小さくそう呟いて笑っていた。
つづく
あとがき
なんだかゴールが見えてきました!!
後は暁君なんとかしなきゃね!
うんうん。
盛り上げておいてオチがいまいちですが(-_-;)
余りそういった方向に持っていく自信がなくて・・・。
あくまでも全年齢対象なのでね(´▽`)
ではでは次回もお会いしたいですね。
だっち2011・10・7
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