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自覚 2
「あ・・さ?」
まだ完全に覚め切っていない目を開けて細めたまま窓の外に目をやる。
「いい天気みたい。」
少しだけ伸びをして今度は大きく目を開ける。
「昨日はさすがに飲みすぎたかも・・・。身体が怠いな。」
もう一度窓の外を見る。
「もう昼くらいかな。」
そして窓から天井に視線を戻そうとした。
その時視界に何かが映る。
「うん?」
顔を戻して横を見る・・・。
なんだ有川さんか。
・・・・。
えっ?
有川さん??
もう一度慌てて視線を隣に戻す。
そこにはスヤスヤと気持ちよさそうに寝てい将臣がいた。
・・・・。
ガバッ!と飛び上がる勢いで起き上がる。
「 <span style="font-size:x-large;">ぎゃ〜!!!!</span> 」
そして驚きすぎて後ろの壁に激突する。
「いった〜い!!!」
思いっきり後頭部をぶつけて涙目になりながらも夢でないことを実感する。
なななななななな、なんで将臣さんがここに!?
その時あそびの叫び声で将臣の瞼が揺れる。
だだだだだだだ、ダメまだ起きないで。
<span style="font-size:x-large;">「だめ〜!!!」</span>
余計に目を覚ますような大声を上げる。
「ったく。朝からうっせ〜な。」
モゾモゾと大きなあくびをしながら将臣は起き上がった。
「!!!!」
壁にへばりつくように固まって将臣を見ている。
壁私は壁です。
どうか有川さん気が付きませんように・・・。
そんな無謀な願いは聞き入れられるはずも無く。
「何してんだお前?」
落ち着いた様子で壁にへばりついているあそびを見ている。
「私は壁です。」
「・・・・・。はっ?」
あそびが何を言っているのか理解できない将臣はもう一度
「何してんだお前?」
同じことを尋ねる。
「私は壁です・・・。」
将臣から視線を逸らして同じ返事をする。
「・・・。そうか、なら俺は寝る。」
そう言って再びベットに横になろうとする。
「えっっ。ちょっ、待ってくださいよ!!」
「んだよ。お前は壁なんだろ?」
そうニヤリと笑って横になってしまった。
「有川さん・・・。」
しょんぼりとしているあそびを見て
「ったく始めに言い出したにはお前だろうが。」
面倒臭そうに起き上がると自分の後頭部をワシワシ掻きながらあそびに向き直る。
「すみません。」
そう言うベットの上に正座する。
「・・・・。」
「・・・・・。」
暫く二人の間に気まずい沈黙が流れる。
「あの・・・。」
はじめに沈黙を破ったのはあそびだった。
「どうしてここに有川さんが居るんですか??」
<span style="font-size:x-large;">「はあ?」</span>
てっきりその答えをあそびが持っているものだとばかり思っていた
将臣は驚いて大きな声を上げる。
「えっ?」
将臣の反応を見て間抜けな顔をする。
「マジかよ・・・。」
将臣は眉間にシワを寄せて自分の額に手をあてて目を瞑ってしまった。
つづく
あとがき
変なところで切りました。
ここで切らないと長くなりそうでしたので。
たいした進展もなく・・・・。
次回更新早めでいきます。
短くてすみません。
なんだか少し凹んでるので・・・。
だっち
2011・9・29
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