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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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魔法のコトバ8です。

今日は、コンクール本選当日。
 
 昨日の予選を無事に通過した香穂子と土浦は、本選が行われる会場に来ていた。

 「結構な人だな。」  
 顰めっ面のの土浦が言う。

 「仕方ないよ。昨日は、関係者以外は立ち入り禁止だったけどチケットがあれば
  今日は誰でも入場可能なんだもん。
  それにそのおかげで皆応援にきてくれたんだよ。」
 隣にいる土浦を宥めるように香穂子は
 春のコンクールメンバー+加地を見て言う。

 「わかってるよ。でも、多すぎだろ」
 と、ブツブツ言っている

 今日は春のコンクールのメンバー+加地君が私達の応援に来てくれていた。
 
 この春卒業した、柚木先輩や火原先輩もだ。

 「わざわざ、先輩たちまでありがとうございます。
  冬海ちゃんも志水君も加地君までありがとう。」
  みんなに向かってお礼を言う。
 
 「いいんだよ。日野さん、土浦君、
  コンクール前の忙しいときに逆に申し訳なかったね。」
  と、柚木謝ってきた。

  実は、会場に着く前に突然土浦君に火原先輩から応援に来たよ。
  と、電話があったのだ

 「そんなことないです。こちらこそです。ホントわざわざありがとうございます。」

 「何言ってるのさ〜。香穂ちゃんと土浦が出るのに応援に来ないわけないよ。」
 相変わらず、飛び抜けて明るい火原。

 「そうです。僕も香穂先輩と土浦先輩の演奏楽しみにしてました。」
 柔らかい空気をまとった志水。

 「私もです。香穂先輩、土浦先輩頑張ってください。」
 恥ずかしそうにしている冬海。

 「お礼が言いたいのはこちらの方だよ。日野さんの演奏を聴けるなんて
 夢のようだよ。今から楽しみでなんだか落ち着かないくらいなんだ。
 もちろん、土浦の演奏もとても楽しみだよ。」
 という加地に『俺はおまけか!!』と言い返す土浦。

 なんだかんだで仲がいいらしい。
 
 そんな仲間たちを香穂子は眺めている。

 こうして、みんなが応援してくれている。
 もちろん月森君も昨日メールをくれた。
 一人で頑張ってきていた気がしていたけど、
 私にはこうして応援してくれる仲間がいる。
 嬉しくて、涙がでそうになるのをグっと堪える。
 涙なんかじゃなくて、今自分できる最高の演奏で答えよう。

 「じゃあ、そろそろ行くか。日野。」

 「うん。じゃあ、行ってきます。」
 と、みんなに手を振る。


 「頑張って。ふたりとも。」
 「香穂ちゃん、土浦、会場で応援してるからね〜」
 「先輩たち演奏楽しみにしてますから。」
 「香穂先輩、土浦先輩頑張ってください。」
 「日野さん、土浦。楽しみしてるよ。頑張って。」
 全員から次々と激励されて、控え室へ向かう。

 「嬉しいものだね。土浦君。」                                      と、笑いかければ

 「ああ。そうだな。」
  と、土浦もわらいかけてくれる。
 
 土浦とは控え室が違うので途中で分かれることになる。

 「んじゃ、俺はこっちだから。お互い頑張ろうな。」
 と、香穂子の頭に手を置いて笑う。

 「うん、頑張ろう。土浦君の演奏楽しみにしてるから。」

 「サンキュ。お前の演奏も楽しみのしてるからな。じゃあな。」
 と、頭にあった手と共に土浦が去っていく。 

 「うん。じゃね。」
 と、言って香穂子も自分の控え室へ向かった。

 控え室に入ると、一気に緊張感が襲ってくる。

 空色のドレスに着替え
 調弦しようとヴァイオリンをケースからだす。

 調弦する手が汗ばみ小刻みに震えている。 
 大丈夫。大丈夫。と、必死に自分に言い聞かせる。
 心臓が口から出てきそうなほどうつ鼓動が早い。

 緊張に耐え切れず、ヴァイオリンと携帯を持って外に出る。

 一度息を大きく深呼吸してみる。
 落ち着く様子がない自分の心臓。

 手にある携帯をいじって、昨日の月森のメールを見る。

 『頑張ってくれ。応援している。』
 たった、これだけ。
 月森らしくてメールを見たとたん笑ってしまった。

 『ブーブーブー』
 突然手にある携帯が震え出す。
 ディスプレイを見ると、月森と表示されている。

 「月森君!?」
 
 

                       つづく

 

 

 

    あとがき

 やっとなんとかまとまりました。

 最終回まであと2〜3話というところでしょうか。

 結末は決まってるんですが、どうやってつなげたらいいか思案中でございます。

 前回書き忘れたんですが、魔法7での香穂ちゃんの弾く曲ですが色々迷いました。

 愛の挨拶とか、ベートーベンのロマンスと多々。

 でも、コルダの月森君の珠玉のエンディング出来てこれが流れたとき

 かなり感動したので。この曲にしちゃいました。

 さりげなくドレスは月森君使用の空色にしちゃった。

 エンディングまで、あと少しだと思います。

 よろしかったらもう少々お付き合いくれたら嬉しいです。

 相変わらず駄作文ですが。

 では、また遊びにきて下さると嬉しいです。

 


                        だっち
                  2011・6・17  

 

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