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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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魔法のコトバ5です。

月森side


 日本を離れて一ヶ月以上が経とうとしていたいた。
 
 毎日充実しているといえばそうのなのだろう。
 
 毎日忙しく、言語の違いや一人暮らしのせいもあるのだろう家に着くと
 直ぐに激しい疲労と睡魔に襲われる日々。
 
 気がつくと一ヶ月という月日が経ってしまっていた。
 
 最近ようやっと少しつづではあるがこちらの生活にも慣れてきていた。


 学校が終わり家に入る前にポストから郵便物を取り部屋に入る。
 部屋の照明をつけて郵便物をチェックしテーブルに置く。
 
 今日も来ていない。
 
 「来るはずもないか・・・。」
 
 ポツリといった言葉は、独りきりの部屋に吸い込まれていくように消えていく。
 パソコンの電源を入れてそのままシャワールームへ向かった。

 今の自分にけして後悔してるわけではない。
 だが、心残りがないわけではなかった。
 
 始めは、小さかった彼女に対する思いも共に時間を過ごすことで次第に
 大きくなり別れが近づくにつれて、彼を苦しめた。
 
 二つのものを同時に手に入られるほど自分は、器用でも万能でもない。
 音楽は彼にとって全てであった。
 
 だから至極当然のごとく音楽を取った。
 
 音楽は自分の全てを要求してくる。だから自分もそれに全力で挑む。
 分かっている。分かっていたつもりだった。
 
 でも、そう毎日何かが足りない・・・。
 
 満たされているはずの毎日でも、ふと気付くときに感じる心にあるこの空虚感。
 
 それは何か・・・。
 
 本当はそれが何かが彼には分かっていた。分かっていて見てみぬ振りをしていた。
 それを認めてしまったら、此処にいる自分は彼女になんの約束もせずに置いてき
 
 てまで此処にいる自分はなんなのか・・・。
 
 そして、音楽を取った自分が今更彼女に何を伝えられようか。
 
 
 シャワーを浴びて、部屋に戻りパソコンのメールをチェックする。
 今日も両親からのメールだろうと眺めていた。
 
 「!!!」
 
 懐かしく忘れたくても忘れられないアドレスが目に飛び込んできた。
 
 「香穂子・・。」
 
 無意識に声に出して呼んでいた。
 ザワツク心を抑えメールを開いた。


  
  月森君へ

  お元気ですか?
  新しい生活はどうですか?
  
  だいぶ慣れてきたかな〜
  毎日忙しい日々を送っていると思うけど、身体だけは気を付けてね。
  
  私は、相変わらずな感じです。 
  
  あっ!でも、3年になって加地君と土浦君と同じクラスになったんだ。
  あと土浦君、音大を目指すことにしたんだよ。
  あれだけの腕を持ってたら当然と言えば当然だよね。
  今すごく頑張ってるんだよ。 
   
  ところで、月森君N音楽コンクールって覚えてる?
  昔月森君も出たことあるコンクールなんだけど。覚えてるかな??
    
   『実はね、私6月にあるこのコンクールに出場することにしたの。』 

  やっぱり月森君も無謀だと思う?
  
  でも、挑戦してみたいと思ったの。このコンクールに出て成績を残せれば星奏学園の
  付属の大学の推薦も可能になるしそれに・・・。
  
  私、自分の可能性がどこまであるかきちんと知っておきたかったの。
  それに確認したいのかもしれない、まだ私が月森君の隣に立つ資格があるかどうか。

  月森君が留学してから実はこのまま本当に音楽の道に進むかまよっていたの。
  ごめんね。でも、嘘はつきたくないから。
  
  だけど、私もう一度このヴァイオリンと一緒に月森君の横に立ちたい。
  そう思ったの。
  時間がかかっても、いつかまた一緒に同じ音楽を奏でたい。
  そう、思ったら。迷っていた自分がバカみたいに思えて。
  
  だからね。
   
  いつか、月森君のところまで行くから。
  どれくらい時間がかかるかわからないけどでも諦めないよ。 
  
  必ずそこに行くから。
  
  だから、だから、もしまだ私のこと少しでも思っていてくれているなら
  
  待ってて欲しいの。
  本当はね、この言葉月森君に言って欲しかったんだよ。
  
  でもね、言えないのが月森君なんだよね。
  本当に、真っ直ぐなんだから。
   
  でも、そんなところも私はとても好きだよ。
  

  勝手になんか思いをぶつけてしまってごめんなさい。
  もし、この思いが迷惑だって思ったら返信はしないでいいから。
  でも、音楽はやめないから心配しないでリリからもらったこの音楽を
  大切にしたいから。
  
  私は大丈夫だから。

  このメールするのに一ヶ月もかかっちゃったよ。
  なんか、長くなってしまってごめんね。
  
  その、よかったら時間があるときにでも返事ください。


                               香穂子
                                   
   

  月森はメールを読み終わると受信時間を確認する。
  
  「15分前か・・。起きているだろうか。」
  
  少しためらったが、急いで携帯電話を手に取りこちらに来て何度とかけようと
  した香穂子の番号を押した。

 

                                 つづく

 

 

     あとがき

 

     なんとか書き上げられました。
    
     中々まとまらずに・・・・。 
     
     文章中にあるコンクールは作者の想像上のコンクールです。
     
     にしても香穂ちゃん積極的だよね〜。
     
     自分で書いておきながら。
     
     そうでないと、二人がすすまなかったので。
      
     これで、月森君の心が動くはずなんですが・・・。
     
     
     甘い言葉を月森君にがっり言わせてみたいな。
     
     なんて思いながら次も頑張ります〜。
     
     よかったらまた続き読みに来てくださいね。


                                  だっち 
                                2011年6月13日    

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