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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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魔法のコトバ7です。

6月のコンクールまでの約二ヶ月間はホント目が回るような忙しだった。
  
  ヴァイオリンの練習は家では出来ないので、金澤に頼み込み二ヶ月間だけ
  特別に練習室の延長を頼み、時間を忘れるくらい無我夢中で弾き続けた。
 
  選んだ曲は『パガニーニの24のカプリース第24番』
  月森が学内コンクールの最終セレクションで弾いた曲
 
  かなり技術的に難しい曲ではあるがどうしてもこの曲が弾きたかった。
  先生達には反対されたが、これだけは譲れなかった。
 
  放課後は、日がどっぷり暮れるまで。
  休日は朝から晩まで。
  
  そして、補習、ピアノのレッスン、中間テストなども当然のごとく
  こなさなければならない。
  
  家に帰るとそのまま寝てしまう日も少なくなかった。

  そしてとうとう、コンクール予選前日

  放課後が近づくにしたがって香穂子はソワソワしだす。
  落ち着かない…。

  あれほど忙しかった二ヶ月だったが、月森とは週に一度位のペースで
  メールではあるが連絡を取り合っていた。

  それが今の香穂子を支えていた。

  隣の席の土浦が落ち着かない様子の香穂子を見ながら

  「日野。今からそんなに緊張してどうするんだよ。」
  
  と呆れた顔で話しかけてきた。

  「そうなんだけど…。土浦君は平気なの?明日の予選の前に今日先生達の前で
   演奏するんだよ!!緊張しないわけないよ。土浦君は緊張してないの?」

  「そりゃ、全くしないと言えば嘘になるけど。お前ほどガチガチじゃないぜ。
   お前見てる方がよっぽど緊張するぜ。」

  「それは失礼しました…。」
  でもさっ。してしまうものは仕方ないよね。
  私だって好きでしてるわけじゃないんだから…。

   一人でブツブツ言っている香穂子に見かねて

   「緊張するってことはさ、それだけ努力して頑張ったから感じるもの
    なんだぜ。
    実際おまえすごい頑張ってただろ。あとは、自分を信じて弾くだけだろ。」

    実に簡単に言ってくれますよね土浦君…。
    自信なんか無いよ。未だにミスもするし…。
    どうやって自信なんか持てるんだろう。

    「はぁ〜」
    大きなため息をつく。そんな香穂子に

    「最初の勢いはどうしたんだ?頑張るんだろ?」

    「土浦君…」
    そうだよね。頑張ったよね。二ヶ月間。
    やるしかない!!

    そう思っていたら土浦君の大きな手で頭をポンポンと叩かれた。

    「楽しみにしてるぜ。お前の演奏。」
    優しく笑うと香穂子の頭から手を離す。

    「うん、ありがとう。」
    先程までの緊張が嘘のようになくなっていた。
    
 
    コンクールは、二日間に跨って行われれる。
    一日目は予選。この予選に通過できれば二日目の本選に出場できる。

    そしていよいよコンクールが明日に迫った今日金澤を含め音楽科の
    先生達が二人の為に模擬コンクール放課後にを開いてくれるのであった。

    最初は土浦から演奏が始まる。

    土浦のピアノに目を閉じて耳を傾ける。
    相変わらず上手だな〜。しかも、以前よりずっと上手くなってる気がする。
    気がつくと土浦の演奏が終わていた。

    ゆっくりと目を開く。
    そして、ステージに向かう。途中土浦とすれ違い「頑張れよ!」と声を
    かけられる。ゆっくり頷くと真っ直ぐ前だけ見て進んでいく。

    ステージに立一度大きく息を吸いヴァイオリンを構える。
    そして、ゆっくり息を吐きながら曲を奏で始めた。
  
    不思議なことに演奏中になぜか、リリに初めて会った時の事や
    ヴァイオリを初めて上手に弾けた日のことや、 
    初めて月森やコンクールメンバーと出会ったことなどが                                                                                       
    頭に浮かんできた。

    なんだかとても懐かしくそして楽しかった。
    無意識に香穂子は微笑んでいた。
    優しく、柔らかく。

    「あいつ…。」
    舞台袖にいた土浦が思わず見とれて呟くほど香穂子は輝いて綺麗だった。
   
    曲を弾き終えて舞台袖に帰ってくる。
    
    土浦を見るなり

    「緊張した〜。見て手がまだ震えてる。」
   無邪気に話しかける。あまりのギャップに唖然とする土浦。

    「お前な〜。・・・・。」

    「何?何?どっかおかしかった??なんだか夢中で。」

    「いや、いい演奏だったぜ。にしても、どっちが本当のお前なんだろうな」
    自分の頭をクシャとかくと微妙な表情をしていた。
    訳が分からない香穂子は首を斜めに傾けて土浦を見ていた。

    「お〜い。お前たちこっちに来いや〜。」
    後ろから金澤から声をかけらた。

    呼ばれて行ってみれば先生たちからアドバイスをいくつか貰った。
    てっきり酷評されるものと思っていたので、あっさり『よかったぞ』
    なんて言われてしまったのでなんだか気が抜けてしまった。

    「頑張れよ」と先生達は職員室に帰っていった。

    「さてと。いよいよ明日だなお前さんたち。気楽にいけや〜。」
     残っていた金澤は相変わらずゆるい感じで二人に話しかけた。
    
     「先生は相変わらずですね。」
     香穂子は笑いながら金澤を見た。

     「力が入りすぎてたら良いのもなんて弾けない。リラックスこれが、
      大事なんだぞ〜。」

     「分かったよ。ありがたく受けとっておくよ。」

     「土浦なんだか、トゲがある言い方だな〜。まあ、いいか。とりあえず
     いい報告待ってるぞ。」
     と、金澤はヒラヒラと頭の上で手を振って去っていった。
     
     土浦と教室に帰る。
      
     いよいよ、明日がコンクール。
     楽しく弾けたらいいな・・・。

     教室の窓から見える夕日がやけに綺麗見えた。

 

 

                                  つづく 

      
   
 
     

     


     あとがき

 ナカナカ上手にまとまらないし進まない・・・。
 ほんと駄作すぎてすみませんm(_ _)m
 でも、読んでいただいてほんと嬉しいです。

 ほとんど登場人物が増えないしこのままでは3Bはでてこないかも。

 志水君や冬海ちゃんまでも、どこかで出したい。

 でもあまり欲張ってはいけないよね。

 とりあえずエンディングに向けて頑張ります。

 あと、月森君の誕生日をすっかりスルーしてしまいました。

 番外編として書きたいと思います。

 もちろん本編終了後ですが・・・。

 本編少々煮詰まり気味ですが・・・・。


  では、また読みに来て頂けたらうれしです(*´∀`*)
 

 

                        だっち

                  2011・6・14

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