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<span style="font-size:large;">大宴会の果てに・・・。〈後編〉</span>
藤原君から聞かされた事実に私はしばらく放心状態だった。
「大丈夫かい?あそび。」
「・・・・。」
いや、正直に言って大丈夫じゃないだろう・・・・。
「ホントの事だよね。嘘ついてないよね?」
「俺が嘘ついてなんの得になるのさ。
お前をいじめて楽しむほど性格歪んでないぜ。」
だよね・・・。
「ああああ〜。」
頭を抱え込んでその場にしゃがみこむ。
なんて失態。
こんなことならカラオケなんかに行かなきゃよかった。
今までそんなことなかったのに!!!
「あそび。そんな落ち込むなよ平気だって。皆酒結構入ってたし、
そんなことでブツブツ言う奴なんて居ないと思うぜ。
まぁ、笑われるのは覚悟しておいたほうがいいと思うけど。」
他人事だからそう言えるんだよ!!
あ〜。
どうしよう・・・。
私は、どうやらカラオケで大暴れをしてしまったらしい。
藤原君曰く始めは普通だったらしのだが、
事の発端は私が九郎さんに歌を進めて
断られたところから始まったみたいなの。
(残念なことに、既にこの時点での私の記憶は無いんだけど)
断った九郎さんに、突っかかていっき。私が。
然も、彼にの髪をブンブン振り回した挙句、無理やりマイクを渡して
強引に『男と○のラブゲーム』を一緒に歌わせたみたい。(古いですね・・・。)
それで終わっていれば、九郎さんだけに謝れば済む話だったんだけど
カラオケに行ったメンバー全員にからみ、カラオケの歌を全部裏声で
歌ったらしいの・・・。
藤原君に『正直今でも思い出すと鳥肌が立つよ。』とか言われるし
カラオケで解散ということに私が反対してまたもや、強引に九郎さん
の家に行くってゴネテ・・・。
行く途中で、『おんぶ』とか言って皆をドン引きさせておんぶしてくれた
有川さんの背中で暴れ、九郎さんの家で飲んでいる途中で気持ち悪いともどし・・・。
もうこれ以上は語れない・・・。
人生最大の汚点だよ。
皆に合わせる顔がない。
「あ〜。どうしよう。藤原君、私もうあの店には居られないよ・・・。」
「大丈夫だと思うよ、」
頭を抱え込んだあそびに目線を合わすべく湛増もしゃがみこむ。
そんな湛増を一度チラリと顔を上げて見ると。
「藤原君は、当自主じゃないからそんなこと言えるんだよ。
絶対皆怒ってるよ・・・。
特に九郎さんなんか・・・。」
起きてからもかなり失礼なことしたし・・・。
「俺がなんだって??」
「だから、九郎さんに合わせるって!!!」
突然の九郎の声に驚いて立ち上がる。
「く、く、く、く、く、九郎さんいっいつからそこに!!」
立ち上がると先程は湛増しかいなかった、玄関に残りのメンバーが
全員揃っていた。
「お前が、あ〜と、おかしな声を上げたあたりだが。」
「・・・・。そ、そうですか。」
かなり冷静な九郎に拍子抜けしてしまう。
「ああ。それより、お前!!話の途中で黙って出ていく奴があるか!!」
突然怒り出す九郎に頭が付いていかない。
「まったく!!お前というやつは。」
混乱した頭のままお説教が続くと思いきや。
「その、大丈夫なのか??」
「へっ??」
突然言われた言葉に吃驚して間抜けな声を出してしまう。
「だから、身体は大丈夫かと聞いているんだ。」
身体??
えっ!!
もしかして私のカラダに何かあったの!!!
思いっきり勘違いしているあそびの様子に気がついた将臣が
「お前、昨日そうとう飲んでたから身体の方はなんともないのか?
九郎はそう聞きたいんだよ。
それにお前が心配してるような事は、起こってねぇから安心しろよ。
第一、昨日のお前に手を出そうなんて奴がいたら天然記念物モンだよ。
ありゃ〜凄かったからな。
なぁ、譲。」
「俺にフルなよ兄さん・・・。水森さんが気にしてるだろ。まったく。
確かに凄かったですけど。大学の先輩たちに比べたら大したことないですよ。
それに俺は気にしてませんから。」
讓に優しく微笑まれた。
譲君、君ほんといい子だよね。
でも、悲しいことにフォローになってないから・・・。
「あ、ありがとう。」と、一応礼を言っておいた。
黙ってこちらを見ている九郎と目があった。
なにしてるの私は!!
まず、九郎さんや皆にしっかり謝らなきゃ。
軽く息を吸って吐くと。
「九郎さん皆さん、その昨日はご迷惑をかけてしまったようで・・・。
すみませんでした。
でも、その記憶がですね・・・。
全くありません。
なので、藤原君から聞きました。
ホント大変失礼しました。」
始めは大きかった声も段々小さくなり、
最後は消えるような声になってしまっていた。
そんなあそびに湛増以外が絶句していた。
「おまえ、昨日の事覚えていないのか!!本当に?!」
驚いた顔で九郎は叫んだ。
「・・・。はい。面目ないですけど。全く・・。」
「お前というやつは・・・。」
「スゲーな、水森。あそこまで、やって記憶ねぇって・・・、」
「兄さん!!」
「だってよ。寝ていた敦盛でさえ起きたぐらいだぜ。」
有川さんもうあなたは何も言わないでください。
本当に私ここには居られなくなりそうです。
将臣の言葉に大ダメージを受けて、
すっかり意気消沈しているあそびを見て。
「でも、その私は結構楽しかったのだが。」
敦盛の最後の一撃が私への痛恨の一撃になった。
あ〜。私もうダメかも。
再びしゃがみ込んでいる私をみて慌てる敦盛に。
「敦盛。フォローに為ってないぜ。」
それまで、黙っていた湛増が口を開いた。
「あそび、落ち込むのはわかるけど過ぎたことだろ。
それに此処にいる奴でお前を怒ったりした奴がいるかい?
だから、そういうことなんだよ。」
伏せていた顔を上げて皆を見る。
「誰も、お前をせめてなどいない。酒の席だからな。」
「九郎さん。」
「そうだぜ。なかなか、面白いもん見れたしな。」
「兄さん。またそんなこと言って・・・。ホント皆さん遊びさんが
思ってるほど気にしてないと思いますよ。」
「有川さんに譲君・・・。」
「水森殿。」
ニッコリ笑ってくれる敦盛君。
「だから、言ったろ。あそび。」
「藤原君。」
立ち上がって皆を見ると、あそびを囲み皆笑ってくれている。
そしていつの間にか、自分も釣られて笑っていた。
「これに懲りろよ!!」
と、最後に有川さんにしっかり言われてしまった。
とりあえず、今日も仕事なので一度家に帰るべく部屋に荷物を
取りに行くと、無残に引き裂かれた座布団が目に入ってきた。
慌てて九郎に謝ると、直してきますと
半ば強引に自分の家に持ち帰った。
にしても昨日は本当に厄日だったのかもしれない・・・。
お酒少し控えようかな・・・。
でもな〜。
一杯くらい・・・。
いや。
今日は止めておこう。
とりあえず、皆にちゃんと謝ったし。
笑われるくらいは仕方ないか。
さてと、シャワーでも浴びて仕事行きますか!!
あんなことがあっても、かなり楽天家なあそびだったが、
もう一人に大事な人に謝らなければならないことをすっかり忘れ、
昨日に引き続き厄日は続くのであるが、それはまた別のお話。
つづく
あとがき
かなり、強引に終わらせた感がしますが・・・。
どうでしたでしょうか。
そろそろ、個人ルートに入りそうですね。
誰からにしようかまだ決めかねています。
リクエストがあるかたは、お願いします。
さきが長くなりそうですが・・・。
コルダの方も、増やそうかとけんとうちゅうです。
では、またあそびにいらしてくださいね!!!
だっち
2011・6・27
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