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主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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ヒノエルート20です。

貸しの代償 15


去っていく弁慶の背中を見つめながらあそびは心の中で何度もお礼を言った。
そう何度も何度も。

そして弁慶言われたとおり玄関に行くと
あそびを待っている車がおりその車に乗ると自分の家の前まで送り届けてくれた。

自分の家に着くと緊張の糸がキレたように玄関に座り込んだ。

何だか色々なことがありすぎてどっと疲れが出てきた。

取り敢えずお風呂でもはいろう・・・。

浴室に向かうと、浴槽にお湯を溜める。
蛇口から流れ出るお湯を只呆然と見つめるあそび。
水を見ていると先程のことがフラッシュバックしてくる。

あ〜。もう忘れよう。
何度も首を左右に振り自分に言い聞かせる。

そんな時急に部屋の方から携帯のなる音が聞こえた。
ハッと我に返り慌てて部屋のもどると携帯を手にとった。

通話ボタンを押す手が一瞬止まる。

表示されている名前は

「ヒノエ君・・・。」
通話ボタンを押すのを少し躊躇ったが思い切って押す。

「もしもし?」

「大丈夫かい?」
電話に出るなり心配そうな声でヒノエにそう言われる。

もしかして武蔵坊さんヒノエ君に言っちゃったの?

そのまま無言でいると

「あそびすまなかったね。
お前が具合が悪いだなんて気が付けなかった。
パートナー失格だな本当ごめんな。」

「えっ?」
ヒノエの言っている意味が分からずに聞き返すような言い方になる。

「弁慶から聞いたよ。具合が悪くなって帰ったんだろ?」
受話器の向こうのヒノエは心配しているのか、
はたまた連れてきたことに責任を感じているのか声にいつものような張りがない。

「えっ、ああ。う、うん。」
取り敢えず弁慶の話に合わせるために返事をする。

「あそび、今はもう大丈夫なのかい?」
心配そうに聞いてくるヒノエに少し罪悪感を感じつつも

「うん。今はもう平気。多分慣れていないところで疲れたのかもしれない。」
嘘がバレないようにとはいえ、ヒノエに嘘を付くのはなんだか心が傷んだ。

「なら良かった。じゃあさ、窓の外見てよ。」

「えっ?」
何があるのか恐ろしかったがあそびは言われたとおりに窓の外を見た。

「!!!」
そこにはこちらを見ながらのんきに手を振っているヒノエが立っていた。

慌てて窓を開けて

「何してんの?!」

「お前と電話だけど?」
そう笑いながらこちらを見ている。

ここにヒノエがいるということはあのパーティーを抜けて来たということだ。
然もこの時間ということは、恐らく弁慶話を聞いた後直ぐだろう。

藤原財閥の御曹司が大事なパーティーを抜けてこんなところで
自分と話している事実に目眩がする。

「電話って・・・。そいういことじゃなくてさ・・。」
呆れすぎて言葉が続かない。

「お前が心配するようなことは何もないから安心しな。」
目の前にいるのに電話から声が聞こえるというのはなんだか不思議な気分だ。

「安心って・・・。」

「ねぇ。部屋に入れてくれないの?」
そうおねだりするかのように艶っぽく囁いてくるヒノエの声は受話器からでも、
かなりの破壊力だ。

「だ、ダメに決まっているでしょ!」
と言ってあそびは窓を閉めてしまった。

実はこれ以上見ていられなかったのだ。
遠くからでもヒノエのあの深紅の瞳に見つめられて
胸が爆発しそうなくらいドキドキしていた。

きっと今自分は真っ赤な顔をしているに違いなかった。
それをヒノエに見られたくなかったのだ。

「相変わらずあそびはつれないね〜。
お前を心配してきた男をお前は突き返すような扱いをするのかい?」
尚も引き下がろうとしないヒノエ。

「だ、だめ。今は」

「へ〜。
じゃあ今じゃなかったらいいんだね。」
そうからかうように言ったあと

「本当にお前の顔を見に行っちゃダメかい?」
そう、優しく囁かれる。

その声色にいいよと言いそうなになる自分を抑えて

「だ、ダメに決まってるでしょ!」
と、突っぱねてしまう。

「フッ。お前はほんと面白いね。」
からかわれたと分かっても胸のドキドキはおさまらない。

なんなのよ!!
窓からチラリとヒノエの方を見るとまだこちらを見ている。

「本当は、お前の顔をちゃんと見ないと気が済まないんだけど。
お前も今日は疲れているだろうしね。今はこのまま引き下がるよ。」
そう言ってあっさりと引き下がるヒノエに何だか寂しく感じてしまうあそび。

「じゃあ、おやすみあそび。
今日はありがとな。」

「う、うん。おやすみ。」
と、あそびが言うのを聞いた後ヒノエは電話を切った。

やけにあっさり電話を切ったヒノエに寂しさを感じつつもこの胸のドキドキの理由を何となく
分かり始めているあそびにとってはありがたかった。

そして電話が切れて身体の力が抜けてしまった。

最後の最後に本当
疲れた〜。

一気に来た感じがする・・・。
いろいろなものが。
へなへなと床に座り込んでそんなことを呑気に思っていると

「ビチャビチャ」
何かの音が聞こえる・・・。

なんの音??
お風呂場から聞こえる音に首をかしげていたが
「あっ!!!」
お風呂の水を入れっぱなしにしていたのを思い出して慌てて風呂場にかけていった。

浴槽から溢れて滝のように流れ落ちているお湯を見ながら
今日一番なが〜い溜息を付くあそびであった。



                つづく




あとがき
やっとヒノエ君に登場して頂けました。
長かった気が(^^ゞ
少しだけですがね。
さて今後の展開ですがどうするかなり悩み中です(-_-;)

ちゃんと終わるのか・・・。
終わらせなければですが。


ホワイトデーも迫ってきているし(^^ゞ
一応リクエストを頂いた望美×知盛を目下執筆中ですが
完成するかは微妙です。
ではではまたお会いできることを願っております!

     だっち2012・3・1

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