主にネオロマ、乙女ゲームの二次、夢小説を連載しております。
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ヒノエルート 27話です。
繋がる気持ち 1
あれから一週間武蔵坊さんの言ったとおりヒノエ君の姿を見ることはなかった。
そしてあの日から会えないままお店が一週間のはお盆休みに入ってしまった。
「結局会えずじまいかぁ~。」
連休の初日実家に帰るためにいつもより少しだけ早く起きたあそびはベットの上でそう呟く。
連絡を取ろうと思うもののどう連絡をしていいのやら分からず。
メールを打ち込んでは消して打ち込んでは消してと言う無駄な作業を繰り返していた。
そして結局メールすら出来ないでいたのであった。
誰からも連絡の入っていない携帯を手にとってからそれを放り投げて
実家に帰る準備を始めた。
電車に乗っている間もちらちらと自分の携帯に目が行ってしまう。
きっと連絡は来ない何となく分かっている。
分かっているのだが確認してしまう自分がいる。
そんな自分が情けなくて笑ってしまう。
そんなに気になるなら連絡すればいいのに。
そんなことを考えながらいつしか深い眠りに落ちていった。
「只今~。」
実家の玄関の扉を開きそう叫ぶ。
「あらおかえり。」
相変わらず忙しそうに動き回る母親がニッコリと微笑んであそびを迎えてくれた。
あそびの家は小さい酒屋を営んでいる。
小さいと言っても小さな酒蔵の酒を扱う知る人は知っているちょっと有名な酒屋だった。
そのおかげなのかあそびは小さい頃から美味しい酒というものを知っており、
気がついた頃には無類の酒好きになっていた。
「うん。疲れた~」
着いたとたん実家にリビングで大の字になって寝転がる。
「随分と疲れているみたいね。」
そんなあそびを見て母親は苦笑いをする。
「う~ん。そうかも色々大変なんだよね。」
「時間が不規則な仕事だからね。でも、あそびそんな格好してたら父さんに
怒られるわよ。」
そう言って呆れながらもあそびを見つめる目は優しい。
「う~んわかってる。
そう言えば父さんは?」
「明日の盆踊りの打ち合わせで町内会長さんのところに
行っているわよ。
そろそろ帰ってくると思うけど」
「今年もやるんだ。」
「そうよ。無くなるわけないじゃない。
子供たちもそうだけど大人も楽しみにしている行事なんだから」
「楽しみね・・・。
今年も駆り出されるんだろうな私。」
「ふふふ。
まあ年に一度の親孝行だと思って手伝ってあげてよね。
それにあれでいて父さんあそびと一緒に屋台を出来ることを
喜んでいるんだから。」
「はぁ?
何言っているの??
人を馬車馬のようにこき使っている父さんが喜んでいる?
そうは見えないんだけど。」
「あら、そう?
母さんには楽しくて仕方ないというふうにしか見えないけど。」
「・・・・・。はぁ~~~」
どうしてそんなふうに見えるのか理解できないあそびは起き上がると
自分の部屋へ向かった。
部屋に入るといつもそうだ懐かしい思いが溢れてくる。
高校を卒業してこの家を出たあの頃を思い出す。
部屋の窓を開けて外の景色を眺める。
変わらないな。
というか一年で変わるわけないか。
窓からふと家の玄関を見ると車から降りてきた父親が見える。
どうやら町内会の話し合いから帰ってきたようだ。
空を見上げて。
明日のことちゃんと聞かなきゃね。
そう小さくため息をついてから父親に再び視線を戻すと
助手席から降りてきた人物を見てあそびは自分の目を疑った。
「えっ??
見間違い?」
瞬きを何度もして窓から身体を乗り出してその人物を凝視する。
そしてその人物があそびに気が付き手を上げて嬉しそうに微笑む。
深紅のような髪を持つ彼が。
そうそれは間違いなくヒノエその人だった。
慌ててあそびは部屋を飛び出して外へ向かった。
つづく
あとがき
申し訳ないです。
お詫びしか言えないだっちです。
実は一度書いたものが消えるというアクシデントがありまして。
書き直しておりました。
ダラダラとしていたのでそこはスパっと切って
最後の最後でちょこっとヒノエに登場してもらいました(^^♪
次回から頑張って行こうと思います。
甘くできるか心配ですがね。
2012・10・16 だっち
あれから一週間武蔵坊さんの言ったとおりヒノエ君の姿を見ることはなかった。
そしてあの日から会えないままお店が一週間のはお盆休みに入ってしまった。
「結局会えずじまいかぁ~。」
連休の初日実家に帰るためにいつもより少しだけ早く起きたあそびはベットの上でそう呟く。
連絡を取ろうと思うもののどう連絡をしていいのやら分からず。
メールを打ち込んでは消して打ち込んでは消してと言う無駄な作業を繰り返していた。
そして結局メールすら出来ないでいたのであった。
誰からも連絡の入っていない携帯を手にとってからそれを放り投げて
実家に帰る準備を始めた。
電車に乗っている間もちらちらと自分の携帯に目が行ってしまう。
きっと連絡は来ない何となく分かっている。
分かっているのだが確認してしまう自分がいる。
そんな自分が情けなくて笑ってしまう。
そんなに気になるなら連絡すればいいのに。
そんなことを考えながらいつしか深い眠りに落ちていった。
「只今~。」
実家の玄関の扉を開きそう叫ぶ。
「あらおかえり。」
相変わらず忙しそうに動き回る母親がニッコリと微笑んであそびを迎えてくれた。
あそびの家は小さい酒屋を営んでいる。
小さいと言っても小さな酒蔵の酒を扱う知る人は知っているちょっと有名な酒屋だった。
そのおかげなのかあそびは小さい頃から美味しい酒というものを知っており、
気がついた頃には無類の酒好きになっていた。
「うん。疲れた~」
着いたとたん実家にリビングで大の字になって寝転がる。
「随分と疲れているみたいね。」
そんなあそびを見て母親は苦笑いをする。
「う~ん。そうかも色々大変なんだよね。」
「時間が不規則な仕事だからね。でも、あそびそんな格好してたら父さんに
怒られるわよ。」
そう言って呆れながらもあそびを見つめる目は優しい。
「う~んわかってる。
そう言えば父さんは?」
「明日の盆踊りの打ち合わせで町内会長さんのところに
行っているわよ。
そろそろ帰ってくると思うけど」
「今年もやるんだ。」
「そうよ。無くなるわけないじゃない。
子供たちもそうだけど大人も楽しみにしている行事なんだから」
「楽しみね・・・。
今年も駆り出されるんだろうな私。」
「ふふふ。
まあ年に一度の親孝行だと思って手伝ってあげてよね。
それにあれでいて父さんあそびと一緒に屋台を出来ることを
喜んでいるんだから。」
「はぁ?
何言っているの??
人を馬車馬のようにこき使っている父さんが喜んでいる?
そうは見えないんだけど。」
「あら、そう?
母さんには楽しくて仕方ないというふうにしか見えないけど。」
「・・・・・。はぁ~~~」
どうしてそんなふうに見えるのか理解できないあそびは起き上がると
自分の部屋へ向かった。
部屋に入るといつもそうだ懐かしい思いが溢れてくる。
高校を卒業してこの家を出たあの頃を思い出す。
部屋の窓を開けて外の景色を眺める。
変わらないな。
というか一年で変わるわけないか。
窓からふと家の玄関を見ると車から降りてきた父親が見える。
どうやら町内会の話し合いから帰ってきたようだ。
空を見上げて。
明日のことちゃんと聞かなきゃね。
そう小さくため息をついてから父親に再び視線を戻すと
助手席から降りてきた人物を見てあそびは自分の目を疑った。
「えっ??
見間違い?」
瞬きを何度もして窓から身体を乗り出してその人物を凝視する。
そしてその人物があそびに気が付き手を上げて嬉しそうに微笑む。
深紅のような髪を持つ彼が。
そうそれは間違いなくヒノエその人だった。
慌ててあそびは部屋を飛び出して外へ向かった。
つづく
あとがき
申し訳ないです。
お詫びしか言えないだっちです。
実は一度書いたものが消えるというアクシデントがありまして。
書き直しておりました。
ダラダラとしていたのでそこはスパっと切って
最後の最後でちょこっとヒノエに登場してもらいました(^^♪
次回から頑張って行こうと思います。
甘くできるか心配ですがね。
2012・10・16 だっち
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